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特集


ひらめきの月曜日
 
お歳暮、キャビア6グラム

お歳暮を贈ったことがない。いち社会人として、今年こそそのデビューを飾りたいと思う。

何を贈ろう。お世話になった方々に感謝の気持ちが伝わる贈り物…。そうだ、キャビアはどうだろう。世界三大珍味、キャビア。なんだかんだ言って食べたことのある人ってそんなにいないんじゃないか。私も食べたことない。

今回は、キャビアのお歳暮を配達します。申し訳ないのですが何しろ高いので、6グラムづつ。新しいお歳暮の形のご提案です。

(text by 古賀 及子


ちょっと雰囲気には欠ける売り出しぶり

しかし、これが食べ物の値段か?

キャビアを買いに

まずは何にせよ、キャビアを買おう。以前「本物と代用品の食べ比べ11番勝負」をしたときに、本物のキャビアとイミテーションキャビア(ランプフィッシュの卵)やとんぶりを食べ比べようと初めてキャビアを買おうとして、その本格的な高価ぶりに驚いた。

手のひらに乗る小さな瓶で12,800円〜14,800円。ダイヤの首飾りが1億、みたいな夢の価格帯ではなく、現実的に高い。ショックを受けたまま入手は断念したのだが、今回は覚悟を決めてキャビアを迎えに行く。

デパートの地下に入っている輸入系スーパーでフォアグラなどに並んで対象を発見した。ガラスケース入りの優遇である。

ポップな値札とこの価格帯。見ていると家電量販店のデジカメ売り場みたいだ。

結局、56gで10,889円を購入した!

鍵を開けて厳かに取り出す
記念に「キャビア代として」と書いてもらった

くどいですが、これで\10,889!

フタは付属の「キャビアオープナー」で開ける。キャビアの瓶のフタを開けるためだけの道具
   
キャビアのお歳暮お届けセット一式

これで1168円
お一人様、6グラムです

今回お伺いするのは全部で9カ所。平等に割って、一カ所につき6グラムづつ配ることに。

各所ではクラッカーを皿に盛りつけ、きっちり計量したキャビアを乗せてお渡しする。

56グラムで10,889円ということは、6グラム約1,168円である。どうなんだ、お歳暮としては安いのかもしれないが、これが食べ物ひと口の価格というのだから穏やかではない。

下に引いたクラッカーの値段は計算したところ1枚約4円。自らの値段の292倍もするキャビアを乗せて人々の口へゆく。

ひとしきり盛り上がったところで、お歳暮配達、スタートです。
 
お歳暮配達 1軒目 古賀久美子様
まあー

まずは何かとこまめに特集やコネタの出演してもらった同居の祖母にご挨拶。

「キャビアって、食べたことはあるような気はするけど、いつもそれが本物か偽物か分からないのよねえ」という祖母84歳に紛れもなく、本物のキャビアを!

「(もぐもぐ)……まあ、イクラみたいなものよね」
……。来年もどうぞよろしくお願いします!。

現在の残りキャビア 50g



それでは続いて、特集の取材でお世話になった方々をたずねます。


 

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