次に行ってみたのは恵比須の「ぶた家」。
ランチタイムにひとりで来てみたら、丼もの限定のメニューでラードごはんはなくて、取材失敗。友だちを「おごるから！」と誘って、夜にリベンジしました。
しかし……開店時間直前の時間に来たら、いきなり並んでました！　に、人気です。
無事座れたのですが、すぐに席が一杯に。
ここもお洒落っぽい和風ダイニング風の店です。豚マークがピンクでキュート。

「いやあ、なんでこんなに豚が人気あんの？」と友人に聞かれ、
「いやあ、なんでだろうねえ」……と、豚＝沖縄料理に良く使われる＝沖縄は長寿の県＝健康にいい＝沖縄は流行ってる＝オレンジレンジ＝おしゃれ、という仮説を言ってみました。

「えー、そうなの？」
「いやあ、どうなんだろうねえ……」

いきなりラードごはんを頼むのもナンなので、くし焼きやら酢モツやら、幾つかの料理を頼みます。

「んーおいしい」
「おいしいけど、……なんか、いい豚使ってるの？」
「メニューに能書き書いてあるよ。『山形県庄内地方の関根ファームで手間ひまかけて育てられているこだわりの豚』だそうだよ」
「あ、沖縄の豚じゃないのね」
「そうね。ちなみに昨日行った上野の店は、『富士の裾野に広がる朝霧高原にて野生に近い状態で育まれた“放牧豚”使用』だったなあ」
「味の違い、分かる？」
「……まあ、正直言えば……わかんないねえ」

最後にラードごはんをオーダー。
「甘いタレか、にんにくしょうゆのタレがいいか」きかれたので、甘いほうを選んでみました。

む、上野の店と、ほぼ同じ構成です。オマケの汁ものが味噌仕立てなのが違うくらい（上野のは醤油仕立てでした）。

のせて、

まぜます。
今回は付いている漬け物もトッピングしてみました。

ぱく。

「……うーん、びっくりするような味じゃないねえ」
「でしょ。でもまあ、美味しいでしょ？」
「美味しいけど、家でも作れない？」
「まあ、作れると思いますよ。それはそうなんだけどもさ……」

帰り、トイレに入ってみたら、子豚の写真が飾ってありました。ピンクで小さくて愛らしい。でも、これ食べちゃったんだよなー……と思うと、複雑な気持ちになるのでした。