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ちしきの金曜日
 
マイナー博物館へ行こう!

めがねの博物館。

めがねっ子の聖地。 『めがねの博物館』

最後はアイリスメガネの中にある「めがねの博物館」で締めくくりたいと思います。

つい近年までめがねといえばダサい、暗いなどといったマイナスイメージしかなかったものの、近年のメガネブームの影響ですっかりおしゃれ度を増しためがね。 そんなメガネのさらなる文化的地位の向上に一役買うこと間違いなし! 自分もめがねをかける身として巡礼の気持ちで観覧してきました。


こちらが現存する世界最古の眼鏡の写真です。すげー。1352年、今から650年前のものです。
こちらは19世紀前半のメガネ。目が離れすぎてません? 人間の骨格って100年200年じゃそれほど大幅に変わらないですよね。なんでこんなに目が離れてるんだろ?
18世紀前半のメガネ。昔は耳にかけるタイプではなかったんですね。それにしてもレンズが赤と青なのが気になります。3D映像を見るためのもの?
かけるところが異様に長いよ! 間違い探しのような展示物ですね。
18世紀中期の中国のグラサン。どうもほんとかよ! と思ってしまう。
ローマ帝国時代の絵画に登場するメガネ。その歴史は僕らが考えているより深いものだった。

これは18世紀後半から19世紀前半にかけてヨーロッパの王室などで流行した頭にかけるタイプのメガネ。じっと見てると笑えてきます。なぜちょっとバックが夕焼けっぽいんでしょうか? なんか遺影みたいな写真の取り方ですね。


なんちゃらツアーのあと見えたのは、この方面だけ。

こちらは19世紀のドイツのメガネ工場を再現したもの。昔はフレームの部分の微妙な曲線を作るために一つ一つ手作業で作っていたそうです。


最後に簡単なメガネ史を皆様と一緒に覚えて終わりにしたいと思います。

1268 イギリスの哲学者フランシス・ベーコンが、水晶など凸状の透明な切片で文字を見ると大きく見えると説いた。(メガネという概念の誕生)
1280 イタリアで最初のメガネ発明
1580頃 ひも付きのメガネを耳にかけると楽ちんであるということに気づきだす。(ここに気づくのに300年かかってる)
17世紀 それまで階級の高い人のみしか使用できなかったメガネが庶民にまで浸透する。しかしメガネの階級制度も生まれた。(メガネ解放運動?)
1629 ロンドンに世界初のメガネ制作組合ができる。
18世紀頃 コンタクトレンズ開発

ちなみに日本に初めてメガネが伝来したのは1551年。持ち込んだのはなんとフランシスコ・ザビエルだったんです。知ってましたか?



めがねの博物館


渋谷区道玄坂2−29−18
アイリスメガネ6・7階
03−3496−3315


ほかにも今回は回れなかったんですが、墨田区にはブレーキ博物館/日本橋にはボタンの博物館など個性的なマイナー博物館はまだまだ全国にたくさん存在します。いつか全部の博物館を巡ってみたいと夢見ながら今回は終わりにさせていただきたいと思います。


 

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