デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ちしきの金曜日
 
学生街の飯屋で『できるだけ大盛りにしてください』って言ってみる

気をよくして二軒目へ。




すっかり早稲田の食文化にはまってご機嫌の二軒目は一軒目の「キッチンオトボケ」の近所にある「カレーハウスメーヤウ」です。ここもかなり大盛りのカレーを出してくれると噂のお店です。


お店の雰囲気。客は早稲田の学生が大半です。
あ、ゴスペラーズだ。
注意の貼り紙。「食べられる量を選んで注文してください」。大丈夫かな……。

は、恥ずかしい。

さっそく学生アルバイトといった風情の店員さんに交渉。

店員A「いらっしゃいませ」
梅田「こんにちは。(メニューを見ながら)タイ風レッドカレー。できるだけ大盛りにしてください」
店員A「大盛りでよろしいですか?」
梅田「ええ、できる限り大盛りで。出せる量MAXでお願いします。おなかが減ってるんです」

困惑した表情の店員さん。悪いことしたかな、と思っていると店員さんは一礼してお店の奥に潜っていきました。やがてさきほどの店員さんの先輩のアルバイトと思われる人が登場。あたりを眺めると店内のお客さんの視線が僕に集中している。「あの人何か店員さんと話し合ってるよ」「カレーをいっぱい食べたいみたい」という視線。どう考えても蔑んだ目で見られている。別に店員さんと口論になったりはしていないんですが、なんだか味わった事のない羞恥心を感じました。

ここで気づいたのですが、人間は欲求の中でも人間の根幹にあたる欲求(いわゆる三大欲求とか)がさらされる瞬間が一番恥ずかしいのではないかと言うことだ。寝てる人に「今、寝てた?」と聞くと明らかに寝ていたのに「寝てないよ」と返す人がいる。ひょっとするとあれは寝ていた自分が恥ずかしいからなのかもしれない。

そんな話はさておき、特に店員さんともめる事なくできる限り大盛りで出していただくことができました。


タイ風レッドカレー大盛り(大盛り=ご飯450g) 750円。

これも一軒目に負けず劣らずの大盛りです。しかもこのお店、ご飯の大盛りは無料サービス。こういった大盛りサービスの店は、味は二の次といったお店もあるんですが、ここのカレーはうまいです。本格派のタイカレーでした。カレールーの上にバイマクルーという「タイのみかんの葉」が乗っているんですが、これが香りを引き出しています。
六本木でこれを食べたら1700円はしそうだ。


これはブリックナンプラーといってナンプラー(東南アジアでは醤油のようにポピュラーな調味料)に青唐辛子を混ぜたものです。
食べきれるか不安だったんですがパラパラのタイ米は食べやすく面白い具合に食事が進みました。やっぱりカレーはうまいですね。

 

カレーハウスメーヤウ

新宿区馬場下町18−9
03−5273−3770
営業時間11:00〜22:00


無事完食!



 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.