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特集


フェティッシュの火曜日
 
トリまみれになる

フクロウは、やっぱりハカセだった

カモの池から屋根のある室内へ入ると、いきなりフクロウがいる。フクロウっていいよね。その「長老」っぽいたたずまい。フカフカ感。きょとんとしたマナコ。以前、動物園で首を縦に180度かしげている様を見たことがあるが、そのときからノックアウトされてしまった。こうして今写真を眺めていても、「あーうーー」「おーーーおうー」と奇声を発せずにはおれない私だ。


トルクメニアンワシミミズクのムサシ。あーうううー。

置物じゃない。本物である。じっとこっちを見ている。が、首の動かし方が唐突なので、思わずこっちはコケそうになる。


唐突に目をそらす。
そして唐突に目が合う。

ちょっとした「トトロ」という趣だ。大きさは、ちょっとした電気ポットだ。

でも、本当に何を考えてるんだか。じっと食い入るように1点を見つめる様は、こいつが猛禽類であることを思い起こさせるが、すいっと首を動かして、あらぬ方向、例えば天井の窓越しに何かを見つめていたりするのだ。訳わかんねえ。


なんだなんだ。
すすきで作ってあるわけじゃない。しかしこの爪。

そして、閑散としていた周囲がやけに騒がしくなってきた。「フクロウとのふれあい」開演時間が迫り、団体さんが続々やってきた。

なんだなんだ。フクロウ人気あるぞ。「フクロウって、180度まわんのよねぇ〜」と、フクロウトリビアをかしましく話すおばさんもいて、メジャーなトリだったんだなあと再認識する。


いっせいにケータイで撮り始め、ムサシもどうしていいかわからんと見た。

「フクロウとのふれあい」では、調教風景を再現。また、一般客もフクロウにさわることができる。


呼んだら飛んでくる!
腕に止まる。かっこいい。
また止まり木へ。
空気を多く含んだつばさ。
ぽけー。
「呼んだ?」で首を180度後ろへ!

止まっている間、やはりたまにあらぬ方向を見つめるムサシなのだが、そのたびに「どこ見てんだ?」とおじさんやおばさんが同じ方向を目で追う。写真でお見せできないのが残念だが、その視線の誘導されっぷりがおかしい。

さて、子供らの列に行儀よく並んで、ムサシをさわる。そして、200円かかるが、腕に止まらすこともできるので、これはやるしかない。


さて、さわるぞ。やわやわだ、気持ちえ〜。<

写真を撮る都合もあったが、待つ子供らを尻目に、長いことさわさわしてしまった。大人なのに申し訳ない。さて、こわごわ手袋をはめ、腕に止まってもらう。


「どこ見てんの!ムーさん!」と調教師の声が飛ぶ。ムーさん。
じっと見つめあう。
カメラ目線は知っているようだ。

調教のときにお姉さんが説明していたが、フクロウ類は目玉だけをぐるっと動かすことはできないそうだ。あの首の唐突な動きの理由がわかった。ムチウチのような動きには、深い事情があったのだ。

ぜひ飼いたいと思えども、「ムサシくんは、1日に死んだヒヨコ3〜4羽食べまーす」ということだったので、あまりの敷居の高さに、涙した。

本当はもっと見せたい写真があるのだが、長くなるので割愛だ。というわけで、もう自分の基準でトリ萌え〜な奴だけ載せることにする!がー!


 

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