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特集


ロマンの木曜日
 
スギ花粉を退治する
スギ林

「スギの木なんてなくなってしまえばいいのに」
花粉症に悩まされるこの時期、毎年の様にそう思う。それでも実際には、スギの木がなくなるなんて事はあり得ない訳で、今年もまた、花粉症患者にとって地獄の数カ月が始まろうとしている。

しかし、もう限界だ。いつまでもやられてばかりはいられない。今年はこちらから攻撃をしかける番だ。

花粉症患者を代表して、スギ花粉の発生地に乗り込んでスギ花粉を退治してきます。

(text by 住正徳



シャークDX充電中
土を吸い上げるパワー
中央高速で奥多摩を目指す
八王子インターを降りて更に西へ。スギ林に囲まれてきた
東京から2時間半、奥多摩にやって来た

掃除機で吸え

スギ花粉の退治には掃除機を使おうと思う。

掃除機でスギの雄花から花粉を吸い取り、花粉が飛び散る前に手を打ってしまおうという作戦だ。

この作戦にうってつけな掃除機がある。シャークDXというハンドクリーナーだ。
見かけは小さいがその吸引力はかなりのものがある。何たってこぼれた土を吸い込んでしまう程のパワーなのだ。と書いて、それって普通の掃除機じゃん?とも思ったが、パッケージに写真が載っているくらいなので、きっと凄いのだ。しかもコードレスタイプなので屋外での作業にも向いている。

と、いい事尽くめなシャークDXではあるが、1つだけ問題がある。
20時間の充電で15分しかもたないのだ。

たった15分という限られた時間の中で、出来るだけ多くの花粉を退治しないといけない。手際のいい作業が求められる。

 

スギ花粉の発生地はどこだ?

東京の都心部にはスギ林がほとんど存在しない。だとすると、あのスギ花粉はどこからやって来るのだろうか?

国有林の管理をしている関東森林管理局というお役所に電話をかけて聞いてみた。

「都心部の花粉は、主に奥多摩のスギ林で発生しているものらしいですね。100km以上も飛んでくる訳ですから、凄いですよね」

へぇー、凄いですね。ロマンを感じます。

と、思わず感心してしまったが、そんな場合ではない。
100km以上も離れた遠い所から、呼んでもないのにのこのこやって来て僕たちを苦しめている。そんな奴らを許す訳にはいかない。

車を飛ばして奥多摩へ向かった。

トランクには充電の完了したシャークDXが積んである。頭の中ではレイパーカーJrが歌っている。ゴーストバスターズ。首都高速から中央道に入り八王子インターで降りる。
411号線を西へと向かっていくうち、徐々にスギ林の姿が目立ってくる。

そして新宿から約2時間半、奥多摩駅周辺に到着した。
2時間半もかけてやって来たのに、退治に使える時間は15分……。

まずは駅周辺を歩いてみた。



 

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