両脇の部分を体のラインに沿うように絞り、ついに完成した。意外なことにかなりの達成感があり、感動すら覚えた。
自分の作品を遠目で眺めて悦に入っていると、妻が一言つぶやいた。
「リュウタ君がまじめに作ってたらどうするの」
ちょっとまて僕がふざけて作っているとでも思ったのか。確かにテンションは高かったがいたって真剣に作ったつもりだ。だけどそんなこと言われると、うむ、まあ申し訳ない気もする。でも今さら材料も使っちゃったし、やり直す時間もない。自分を信じてこのアイテムで明日のリメイク対決に挑むことにした。 |