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特集


ひらめきの月曜日
 
チャーハン専門店をゆく
 

ずっと、チャーハン専門の店がないことが不思議だった。ラーメン屋やそば屋は全国どこへ行ってもあるというのに、なんでチャーハン屋はないんだろう。不思議というより、不満だ。

具の組み合わせを変えるだけで天文学的な数のメニューが出来上がるだろうし、味付けだって、塩だの醤油だのキムチだの、バリエーション豊富。トッピングにもこだわりたい。

ああ、想像するだけで楽しいじゃないか…。なのに、なぜ誰もチャーハンの店をやらないのか。なにかシステムに問題でもあるのか。どうなんだ。どうなのよ。

そう思っていたら、なんとありました。

高瀬 克子


チャーハンの店? しかもカニ? カニ限定?
どうやらこれが店名らしい

特化したチャーハンの店

それは、渋谷の東急ハンズへと至る道を、カップルたちに阻まれながら、のろのろ歩いていた時のこと。

ひょいと視線を横にズラしたところ、雑居ビルの中に「かにチャーハンの店」と大きく書かれた看板が。

「うわ、なんだこれ。カニチャーハン? そんなに限定しちゃって大丈夫なのか? でも魅力あるなぁ。ありすぎるなぁ」

この日は、心の中の「いつか入りたい店」帳にメモだけをして店には入らなかったのだが、どうにもこうにも気になって、数日後、再び渋谷を訪れた。

飲み屋や食べ物屋が入った雑居ビルのエレベーターを3階で降りると、いきなり店内である。

「いらっしゃいませええっ!」という威勢のいい声に迎えられカウンターに座ると「まず食券をお求めください」と言われてしまった。

あ、そういうシステムですか。


見事にチャーハンしかない

Aは味噌汁付き。Bは味噌汁+中華ネギ鳥、Cは味噌汁+餃子付き。味噌汁の具はカニ
迷いまくりながら食券を買ってたカップル。そりゃあ迷うよねぇ

迷ったものの、やはり初めてということで、店名にもなっている「かにチャーハン」(単品480円)を選んでみた。それにビール。チャーハンにはビールがよく合う。あんパンと牛乳くらい合う。

自分のセレクトに満足しながら席につくと、そこはコンロの目の前であった。こちら向きに鍋を振る構造になっているということは、チャーハン作りの一連の作業が、パフォーマンスとして成り立つことを店側は十分自覚しているに違いない。なんて素晴らしい構造だろう。

先に来たビールを飲みながら、鍋を振る様子をジッと見つめる。見てるだけで楽しい。料理が来るまでの時間が、こんなに早く感じられる店もめずらしいんじゃなかろうか。


鍋をカンカンに熱して、卵を投入してからは、とにかくあっというま
調味料は、全部お玉で適当にすくってた。あこがれます。惚れます
盛り付け直前。動きが早すぎて、写真が追い付きません

散った飯粒が、ごはんのパラパラっぷりを物語る

まぁ1人だから当然なのだが、とにかく、物も言わずに食べた。一気に食べた。咀嚼→飲み込み→口へ投入→また咀嚼、の流れを中断したくなくて、ビールにはあまり口を付けず仕舞いだった。

思えば、ビールには口の中の油っぽさを洗い流す役目もあると思うのだが、このチャーハンには、そんなヘルプが不要なのだ。

しみじみおいしい。これが480円とはなぁ。


キュウリが、地味ながらいい仕事をしております

売り切れていたBが気になる

あんまり気に入ったので、翌日また行った。

昨日もそうだったが、この店は本当に客足が絶えない。並んで待つほどではないものの、いつも適度な数のお客さんがいて、人気の程がうかがえる。

せっかくなので今回は「月替わりチャーハン」という、カニ以外のチャーハンを食べることにした。


油淋鶏とキュウリのチャーハン。当然のごとく、おいしい

チャーハン専門店。
どんなものかと来てみたが、なんだなんだ、いいじゃないか、イケるじゃないか!

調べてみると、他にも「チャーハン専門」を謳った店はあるらしい。これは是非とも行ってみなくては。他の店は、どんなチャーハンを食べさせてくれるんだろう。さっそく行ってみました。


 

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