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特集


はっけんの水曜日
 
コーヒーで健康を取り戻せ

新種の野菜みたいです。

コーヒー作りにとりかかります

公園で摘んで砂を落としたタンポポは野菜みたいに見えた。根から葉への付け根の部分なんてホウレンソウっぽいし、根は細いけどゴボウだ。そういえば昔、地下にはジャガイモが育ち、地上にはトマトが実る、そんな植物があった。将来の野菜像を見た気がしたものだが、どこへいってしまったのだろう。


洗ったタンポポの根だけを集め、干すこと3日。途中大雨にたたられたが、タンポポの根は一応乾いてくれた。

タンポポの根は葉から切り離して家の隣のブロックの上に干して乾かした。通りがかりにでも見た人はかなり不思議に思ったことだろう。魔女の秘薬作りに使う根っこみたいなビジュアルなのだ。


儀式にでも使えそうです。
乾燥するとかなり量が減ります。

乾燥したタンポポの根をフライパンで焙煎。
乾燥したタンポポの根を刻んでフライパンで炒める。要するに焙煎だ。はじめのうちはまだ乾燥が足らなかったのか、もくもくと白い煙をあげていた根も、次第にこんがりといい色に炒りあがってきた。香りもかなり香ばしくて期待が高まる。
20分くらいでこんな状態に。
いい色、ではある。まあ形は別として。

いい香りがしてきました。
焙煎したタンポポの根をミキサーにかけて粉砕、そしてコーヒーと同じ要領でペーパードリップで抽出する。タンポポがコーヒーに変わる瞬間だ。
見た目紅茶ですな。
早速テイスティング。

コーヒーというよりお茶です

抽出されたタンポポコーヒーはコーヒーというよりも少し濃い目に煎れたほうじ茶という感じだった。濃い色が出なかったのは焙煎が足らなかったからなのか、そもそもタンポポの量が少なかったからなのか。味は思っていたほどまずくなく、ほんのり香ばしい香りと微妙な苦味がある。後味に少しだけ青臭い匂いが残るが、そこがまた体に良さそうだ。もっとタンポポが持ち前のエグさを主張してくるのかと思ったのだが、どうやら僕が考えていたのは春菊だ。そもそも違う。

というわけでタンポポの根で煎れたコーヒーは、まずくはないのだがコーヒーというよりも薬草茶といった感じだった。これをコーヒーの代わりにするにはちょっと物足りない気がする。もっと大量のタンポポを集めたら濃いコーヒーができたのかもしれない。ん、ということはだ、要するにもっと太い根を使えばいいのではないか。

そうだ、あれだ。



 

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