デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ひらめきの月曜日
 
おひとりさまの限界

周囲から隔絶された感のあるカップルシート。隠された、と言ってもいい
ゲップをしても、ひとり

焼き肉編

「1人フランス料理フルコース」や「1人高級寿司カウンター」などあれこれ考えて、結局「1人焼き肉」を敢行することにした。1人肉はランチで何度か経験があるが、夜は初めてだ。

「もしも混んでいたら、店に悪いから遠慮しよう。4人席を1人で占領するのはさすがに気が引ける」と思いながら入店すると、「こちらへどうぞー」と爽やかに席に通された。おや? 1人客は珍しくないのか?

通された席は、カップルシート。もしや、店の人に気を遣わせてしまったか。

「一緒に肉を焼く友達も彼氏もいない女の人が気の毒だ。でも、それほどまでに肉が食べたいのなら、周囲の視線を遮る席に座らせてあげなければ」

……そんなことを思わせてしまったのではないか。それとも単なるマニュアルか。

1人の行動が続いたせいで、いささかヒガミっぽくなっております。


どーん! これ全部、私だけの肉だ!

さっそく焼いていきます
いつになく真剣な表情

会話もなく、ただひたすらに肉を焼く。焼けたらそれを口に入れ、間髪置かずにビールを飲む。そして次の肉を焼く。

…1人焼き肉は忙しい。満腹中枢が刺激されるヒマもない。

「あ、ネギ焦げた。ネギの管理してたの誰? んもう、ダメじゃない。ちゃんとしてよねー」と突っ込むのも、「あー、ゴメンゴメン。忘れてた」と謝るのも、すべて自分だ。劇団じぶん。コントでも書くか。


いつもよりペースが早い。ビールお代わり!
肉を中断して携帯チェック

最後に白飯を注文して、焼けたものを乗せて勝手にドンブリを作り、わしわしと食べた。


「この店、ゴハンの盛りが少ないと思わない?」「思う。半ライスかと思った」(劇団じぶん)

1人はラクですが

1人であちこち行ってみたが、特別何がどうしたというワケではなかったし、女っぷりも上がらなかった。当たり前だ。かえって下がったという話もある。

「おひとりさま」もいいが、いろんな人に誘ってもらえるような、魅力ある人になることの方が先なのかもしれない。

後日、1人ですき焼きを食べに行きました

 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.