目指せ一週間越しのカレー

カレーを家で作って、それが一週間も残ったことがない。たいてい１〜２日で食べ切ってしまうのだ。そんなわけで、３日目以降のカレーを食べたことがなかった。

俗に「２日目のカレーはウマイ」と言われているが、果たして２日目よりも３日目、３日目よりも４日目と、おいしくなるのだろうか。

では、順を追ってどうぞ。

ああ、おいしい。１日目で十分おいしい。辛さをきちんと感じるし、具もゴロゴロしているし、言うことがない。

心を鬼にしてお代わりを控え、翌日以降に備えた。

カレールー売場には「２日目のあの旨さ」を謳った商品まで出ているが、これがその２日目だ。ルーと具がガッチリとタッグを組んだようにまとまっているが、昨日よりも辛さがなくなった。辛さが苦手な人は、これが好きなんだろうな、という味。

３日目のカレーは辛さゼロ。「カレーの王子様」を食べたことはないが、たぶんこんな味じゃないかと思う。大人には物足りないカレー。

…なんだか、イヤな予感がしてきた。

香辛料というのは、時間が経つと風味が飛んでしまうものなのですね、と今さらながらの感想を持った。辛いカレーが好きなだけに、すでに嬉しくない。ルー、汁っけ無し。

その昔、ウガンダさんが「カレーは飲み物」と言っていたが、これにはそれが当てはまりません。

一週間は持たせようと思っていたが、５日でなくなった。正直、安心した。野菜や肉が溶けてルーの一部になり、スパイスの辛さが飛び、もはやカレーとは言えないような最後であった。

これにスパイスと水を加えれば、さらにおいしくなったのかもしれないが、今回は、えーと、これで終わらせてください。