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はっけんの水曜日
 
「うどんログ」の人に、うどんナビをしてもらったよ!

次はバスと電車を乗り継いで、池袋に移動だ。
目的の店は「翠風」。東口の、ビームスの裏あたりにある。

「この店、普段は串揚げメインの店なんですけど……五島うどんっていう、長崎五島の手延べうどんを出してるんですよ。東京で食べられるのは、ここだけじゃないかなー」
「……こういう店ってどうやって探すんですか、口コミ?」
「ええと、口コミもありますけど、例えば池袋に用事があったら『池袋 うどん』で検索をかけて、いろいろ見てアタリをつけて行きますね……」
「あ、普通にwebを活用してますね」
「ほんと、普通に。でもねえ、グルメ系のサイトって、『そば』と『うどん』が一緒のくくりに入ってることが多くてねえ! それ、許せないんですよね!」
「あー、それは、しょうがないですね…」

私は地獄炊き580円(別に辛いわけではなく、昔食べた人が「しごく美味い!」と言ったというのが訛った……ということらしい、ほんとかよ)をオーダー。



麺の上に、大量のカツオブシが乗っていて麺が見えない!
真ん中には生卵が落としてある。麺は温かい。出汁はアゴ(トビウオ)だとか。


マツイさんは、キツネともちのアゴうどん580円をチョイス。



ずるずるー。

 

「五島うどんって、日本3大うどんのひとつ、らしいですよ」
「あとの2つって何ですか?」
「讃岐と……あとどこなんだろう?」
「うーん、メニューにもあとの2つは説明してないですね。自ら『五島うどんは幻のうどん』って書いてあるし、ナゾだなあ……。
でも、美味しいですよ。細くてコシがありますね。太さ的にはスパゲティくらいで」
「そういえば、こないだうどん打ってる時、卵入れたらどうかなー? って一瞬思ったんですけど、よく考えたら、それパスタになっちゃうな、と思ってやめたんです……」
「確かにパスタですね……。
しかしうどんって、やっぱりパスタとかよりは、若い人に人気ないんですかね?」
「そんなことないと思いますよー」
「そうだ、渋谷にヒップホップ系の人ばっかし来るうどん屋がある、っていう噂、聞いたことあるんですけど……」
「あ! それ『やしま』ですよ。クラブクアトロのそばです」
「さすが、知ってますねえ!」
「あそこは今日定休日なんで、コースからはずしちゃったっんですけどね…」
「あのー、やっぱBボーイがたくさん?」
「いますいます」
「まじで! 平均身長高い感じ?」
「そうですね、高いかも。あのね、量が多いんですよ。でもデカい人が客に多いから、問題なく食ってますね」
「なんでBなんだろう……。店長さんが、そういう音楽が好きだとか?」
「いやあ、普通のうどん屋さんですけどね。なんだろう、でも、お客さんと普通に喋ってましたから、地元密着なかんじで」
「行ってみたいなー。でも今日、定休日なんですよね、残念」
「日曜定休のうどん屋って多いんですよ」
「なんでだろう。日常的な食べ物だから、休日に家族でお出かけ、っていう時に、うどんっていうチョイスはあんまり、しにくいのかもしれませんね……。コドモとかはハンバーグとか、分かりやすいものを好みそうだし。でもうどんでも、天ぷらとか付いてたら、豪華な感じでしますけどね」
「僕は揚げ物、食えないですけどね……」
「そ、そうですね……。
そういえば、ダウンタウンの『エキセントリック少年ボウイ』の歌に、ウドンくらいしか食べる気がしないーっていう歌詞ありましたけど、やっぱりうどんって、ダウナーなときに優しい食べ物ですよね」
「ありましたねえ、そんな歌詞。あれって関西の人の発想だと思います。僕、小さい頃兵庫で育ったので分かります。……琵琶湖で溺れたこともありますし」
「琵琶湖……。
そういえば私、そのエキセントリック少年ボウイの歌を、仕事の打ち上げのカラオケで歌ったら、『辛気くさい、ヤメロ!』って当時の上司に怒られたことを、今、思い出しました……」
「怒らなくてもいいのに」

とりとめもない会話をしつつも、うどんは美味しいのであった。

 

翠風
月〜金 11:30〜14:00 17:00?24:00
土・日祝 11:30〜16:00 17:00?23:00
住所:東京都豊島区南池袋1-20-3 藤久ビル1階
Tel:03-3982-1194
『うどんログ』内での翠風レポートはこちら


 

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