指揮者になりたい :: デイリーポータルZ

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ロマンの木曜日

指揮棒を持って町に出よう

と、町に出る前に、まずは事務所内であたふたしているスタッフを見つけたので、指揮棒を向けてみた。


納期に追われるスタッフを勇気づけるため、スタッカート（音符を本来の長さより短く演奏する）のリズムで応援。

さあ、今度こそ町に出て指揮棒を振ります。


小走りなおばさんはスタッカート（音符を本来の長さより短く演奏する）。しかしこちらに気付きおばさんの歩調は、スビトピアノ（急に弱く）。


スーパーで荷物を詰めるおばさん。急いで詰めろ！次の人が待っている。と、スフォルツァンド（突然強く）でけしかける。


おばさまたちのテニスを指揮。サーブに合わせてスフォルツァンド（突然強く）。しかし、３回以上ラリーが続かない。


レガート（音と音の間で、切れ目を感じない演奏）にどのお弁当にするか悩む人	ほうきの動きに合わせて指揮棒の動きはテヌート（音の長さを十分に保つ）で。


老犬の歩調はテヌート（音の長さを十分に保つ）で。	熊みたいな犬はスフォルツァンド（突然強く）に飼い主を引っ張った。


立ち話はゆっくりとレガート（音と音の間で、切れ目を感じない演奏）	春眠暁を覚えず。レガート（音と音の間で、切れ目を感じない）で眠りをサポート。


道路を掘る作業はフォルテピアノ（強く、直ちに弱く）を繰り返す	タクトを箸に持ち替えて


四叉路にて。あなたは右折、あなたは左折。左右をうまく見極めてスタッカート（音符を本来の長さより短く演奏する）にタクトを振るが、これは指揮ではなく誘導に近い。

更なるグルーブ感を求め、次は夜の町に繰り出します。