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特集


はっけんの水曜日
 
ひげ調査2005

休日の町をカチカチと歩きます。

次の対象は一般人です

プロの世界にはひげが多かった。では世間一般の男性はどうなのだろうか。連休で賑わう町に出てカチカチとひげを数えてきました。

今回判定するのは見た目20代、もしくは30代の男性に限った。あくまで見た目で判断しているので、もしかしたらふけ顔の10代や童顔の50代が混じっているかもしれないが、その辺りは測定誤差ということで勘弁していただきたい。

カチカチカチカチ・・・歩くほどにカウンターに数が刻まれていく。

右ひげ、左非ひげ。ひげ、好スタートを切る。
非ひげがすでに100の大台を超えてきた。しかしひげも2割台をキープ。

スタート直後からひげの出足が思った以上に好調だった。コンスタントに2割台をキープしてきている。2割というとセリーグではAクラスとBクラスの分かれ目あたり。JリーグではJ2降格すれすれのラインだ。こうしてみてみるとひげ2割の大台というのは、実世界においてかなり重要な境界値となっていることがわかる。


ひげ剃れよ。
剃らなくていいよ。

 

のどかな海でもカウント。

海でも調査

町に飽きたので海に行ってみた。海辺をうろちょろしながらひげを数える。カチカチカチカチ・・・・。実に孤独な調査だ。

ところで僕もひげなわけだけど、以前会社勤めをしていた頃にはかなり浮いていた。周りにひげの人なんてほとんどいなかったのだ。しかもボウズでピアス、足元はサンダルだ。今考えると終わってる。上司にはいろいろと迷惑をかけていたのかもしれない。人のひげ見て我がひげ直せ、だ。直さないけどな。

 

やっぱり2割を切ってきた。

一般人の限界が見えました

調査開始から2時間が経過。カウンターの示す数字は非ひげ531人に対し、ひげ104人。一般人のひげ率、1割6分4厘。残念、2割に届かず。やはり一般人に2割の大台を期待するのは酷といえるのだろうか。プロとアマの違いをまざまざと見せ付けられた気がした。

 

ひげファイルNo.4

Rさん 30歳

Q. いつからひげですか
A. うーん、28歳くらいからかな
Q. 伸ばしている理由は
A. 沖縄の人って風呂入らないでしょ、シャワーだけで。おれ風呂で剃刀で剃るの好きだから、風呂に入らないと剃らなくなっちゃって
Q. メリットデメリットは
A. 貫禄が出るよね。だけど女の子に痛い、って言われる
Q. キスとかですか
A. キスとかです

ひげ、まとめと考察

今回ひげに注目してたくさんの人を見てきたのだが、一般人に関していえば「意外とみんな剃ってるな」というのが率直な感想だ。僕としてはJリーガーくらいにもっとみんなぼうぼうかと思っていたのだ。

今回の調査中、ひげファイルを作ろうと何人かのひげにインタビューをさせてもらった。偶然かもしれないがインタビューに応じてくれたひげの人たちは、誰も会社に勤めていなかった。「会社勤めしていた頃は剃っていた」という人や「仕事で人に会う時は剃るよ」という人もいた。やはり若者のひげはまだ社会的に完全に認知されているわけではないのだ。

一般人に比べてスポーツ選手や芸能人など、タレント的な仕事をしている人たちにはひげが多い。競争社会の中で自分をアピールしていかなくてはならないからだ。強調性を重んじる日本の企業風土においては、そういう積極的なアピールは煙たがられる場合もあるのかもしれない。

2割弱に納まるひげの一人として弱々しく言わせてもらえるのならば、せっかく毎日律儀に伸びてくるひげなのだ、剃る剃らないくらいは自分で決めてもいいのではないか。それを選択するのも一つの個性だと思う。いきなりひげ伸ばして会社に行ってくびになっても責任は取れませんが。



 

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