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ひらめきの月曜日
 
暗くなるまで墓地を歩く

ただの通りすがりの方の目線を遮るかのような2本の木。仲の良い夫婦のようにも見えます

やっぱりいました

やってきたのは「のらくろ」の作者、田河水泡の墓だ。

きっと何かあるんじゃないかと訪れたが、正面から見ると、ごく普通の墓のように見える。

「いや、そんなはずは…」と、植え込みの間を入ってみると…。

いましたよ、のらくろが。

木の陰で、元気に手を挙げとりました
反対側にも、この通り

のらくろのあまりの可愛さに、墓に手を合わせながらも「のらくろ、本当に可愛いです。好きです。たまりません。えーと……安らかに」と、心の中で滅茶苦茶なことを唱える始末。

さあ、続けて馬場のぼるの墓を訪ねよう。急がないと、日が暮れる。



うわあああああああああ(感動中)

馬場のぼるの墓の前には、お馴染みのネコがドーンと建っていた。

好きなキャラクターを作者の墓の前で見ると、めったやたらに愛おしく見えてたまらない。


拝む対象が違う。ネコを拝んでどうする
好きでした!(告白)

ポップなものが何ひとつない墓地ゆえ、だろうか。とにかくグッとくる。かわいさ5割増し。

 

暗くなってきた

さて、次は誰の墓を見ようか…と歩くうちに、辺りが徐々に暮れ始めた。基本的に、舗装されてない道には外灯がない。

墓地であることの怖さは全くないが「もしも今、ここで誰かに襲われたとしても、どこにも悲鳴が届かないだろうな」と思うと、さすがに怖くなってきた。

「ご先祖様。やっぱり一番怖いのは人間ですよ!」と思いながら、大きな通りを目指してズンズン歩く。


「えーと、出口は…」(三脚を持ってないので、墓石にカメラを置いてのセルフ撮影)

だんだん、ブレアウィッチっぽくなってきた

フラッシュをつけて、やっとこの程度

なんとか大きな道に出ました。ホッと一安心

後で知ったことだが、多磨霊園は夜間、立入禁止だった。もっともな話だと思う。

今回、5時間ほど霊園を歩き回ったが、やっぱりお墓は落ち着く。心がシンとなる。有名人の墓めぐりも思いのほか楽しかったし、今度来る時はおにぎり持参で、もっとのんびり回ってみたい。

その前に、まずは自分のご先祖様の墓参り、ですかね。


 

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