音声のユビキタスな視覚化の提案
「街へ出る」と言っておきながらいきなり家から始まる。黄色い声は外ではわかりにくかったのだ。
出すとしたらこんな感じ。糸で吊ってあるが。
夜は居酒屋へと繰り出す。個室をとったのは、背景がまっさらな方がいいかと思ってのこと。決して恥ずかしいからではない。
結局、ロケ地はほとんど居酒屋になってしまった。
ギャッ!「熱燗、あっためすぎ!」
左上に人の手が写っているのは何だろう。
さて、この居酒屋もどんどんお客が入りだして騒がしくなってきた。オーダーを店員に伝えるのにも一苦労。大声でないと無理だ。
「えーっと、あと焼き鳥盛り合わせっ!」 「タレ、塩どちらになさいますかぁ!」
「タレで」
普段の生活で、こんな単語を大声で発声することはめったにない。騒々しい居酒屋、という特殊な状況が生んだ、「タレで」の叫び声。「タレで」と発せられた言葉自体、さぞ恥ずかしかろうと思いやる。
こういううっかりした状況が日常には潜んでいるのを、我々は意外と気づかず通り過ぎていく。
余談だが、谷岡ヤスジ氏の漫画を思い出す。「アサー!」。
そして、最後はカラオケ。これをぜひともやってみたかったのです。
耳に残るはジャイアンの歌声「ホゲ〜」。フキダシ文字の代表。
コンピュータへの入力方法として、音声認識ソフトなどが普及している。まさに、「声を発するとそれが視認性を持つものに変わる」というダイナミズム。
それをこんなふうに実現できたら、と思うとちょっと面白いのではないでしょうか。
次々できたフキダシ文字を掃除するのが大変だけどな!フキダシ公害。