デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


はっけんの水曜日
 
ハブを探しに
イメージ。

 そういえば僕は沖縄に住んでいるのにハブを見たことがない。

住む前は沖縄には猛毒を持ったハブがそのへんににょろにょろいるものだと思っていた。だから油断すると咬まれるのだと。

しかし実際に沖縄に住んでみるとハブなんていない。いや、いないというのは間違い。いるのだろうけど、見ないのだ。ハブの隠れ家となる草むらや石垣がたくさん存在していた昔はハブに会う機会も今より多かったのだろう。今でも農業を営んでいる方や、森に入ることの多い方はハブに出くわすことがあるのかもしれない。だけど以前僕がイメージしていたように、街中ににょろにょろといるようなものではないのだ。

いないとわかると逆に見たくなるのが人というもの。

ということでナマコすら触れない筆者ですが今回はハブを探しに行ってきました。

安藤 昌教

街に溢れるハブ商品

まずは街に出て手がかりを探してみることに。街中でハブを見かけることはほとんどないのだが、ハブに関するグッズなら溢れている。滋養強壮に効果抜群といわれるハブ酒をはじめ、ハブの皮の入ったお守りやらストラップ、ハブをモチーフにしたTシャツやジーパン。観光客向けの土産物屋にはたいていハブに関する商品が売られている。ハブは恐れられていると同時に沖縄のシンボルとして、また縁起のいい動物としてポピュラーな存在となっているのだ。


ご存知ハブ酒。姿入りのやつは高いのです。
指ハブ、という名の指輪。ただしニシキヘビの皮。

指ハブストラップは指に咬み付きます。
ジーパンだってモチーフはハブ。

本物の小ヘビが入ったお守り。
無邪気な感じのヘビグッズは多数あり。

 

キャラクターとしてのハブはかわいくアレンジされていてかなり親しみやすくなっている。だけどそれは僕が見たいハブではない。僕が見たいのはもっとリアルなやつ、そう生きたやつだ。いや本当は見たくないのだけど。いや、見たい。やっぱり見たくない。

とりあえずどこに行けば生きたハブを見られるのか調べてみた。ハブの生息条件としては

・水のある場所
・石垣など身を隠しやすい場所
・サトウキビ畑など耕作している畑

そういえばこれまでも取材で行った先で「ハブに注意」の看板を見たことがある。注意が必要ということはハブに会える確立も高いということだろう。

梅雨の晴れ間の午前中、ハブに会いに出かけた。



 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.