● 漬け物
実は漬け物に関しては「マズくはならないだろう」という自信があった。野沢菜漬けのチャーハンは美味しいし、どこかの地方では「たくあん炒め」なる物がある、と聞いたことがある。
というわけで、焼き上がったのがコチラ。どれもいい具合に、こんがりと焼けております。
当たり前だが、どれもほんのりと温かい。でも漬け物特有のカリッという歯触りは残っていて、うん、これはいい。特にたくあんなんて塩味が程良く薄れてるし、みそ漬けも茶漬けにピッタリのヌルさだし、カブに至っては焦げ目がいいアクセントになっていて、新しいウマさだ。きゅうりもセロリもまぁイケる。
どこぞの居酒屋で、盛り合わせ600円でもおかしくはない味だな…と思いながら、最後にらっきょうを食べたところで悲劇は起きた。
…なんと言ったらいいのか、とにかく甘酢がいけない。口の中いっぱいに、ウスラぼんやりとした、だらしのない味が広がる。これは好きずきだろうが、たぶん…失敗だ。
らっきょうに関しては、そのまま食べることをオススメいたします。
● 塩辛
次もいささか自信がある。塩辛を使ったスパゲティをたまに作るが、あれは大変にうまい。だが焼いたものを、そのまま食べたことがなかった。この機会に、ぜひ試しておきたい。
この手のビン詰め食品は、残ったまま冷蔵庫内でも忘れ去られがちな存在だけに、火を通した時の味を知っておいて損はないだろう。
焼いてる最中、とにかくイカの匂いがプーンとした。そして、汁を入れていないにもかかわらず、焼くというより煮る、と言った方が正しい気がするほど、汁がブワッと溢れてくる。
ホヤは焼く前よりもまろやかになったようだ。これならホヤ嫌いの人でも、難なく食べられるんじゃないかと思うほどクセがない。
かたや、イカだ。この縮まり具合はいったい…、と訝しむほどのミニっぷり。肝心の味だが、これだけでお茶碗一杯分のごはんが楽に食べられそうなほど塩味にパンチが効いている。焼いたというより、煮詰めたような味になってしまった。水で軽く洗った方がよかったか。
どちらもおいしく食べられる。これからは「もう捨てようか」と思う前に「ちょっと焼いてみるか」という選択もアリだ。
さて、続いてメインディッシュを焼いてみよう。