(text by 大山 顕)
国会や地方自治体の会議など政治の世界における議事録は基本的に「会話をそのまま記録していく」という形式だが、一般企業で作成される議事録は、要旨をまとめ極力簡潔に表現し読解力のない偉い方々にもやさしい形であることが望まれる。 少ない言葉数で要点をまとめつつ、上下関係に配慮し、同時に「いかにもちゃんとした文書然」たる雰囲気をかもし出すべくつむぎ出されたコトバたちは、そこに独特の作品世界を展開する。たとえばこんな具合だ。
■地下鉄線内での60代女性3人の会議
活発な議論が行われていた
■百貨店化粧品売り場での売り子とお客さんの会議
スムーズに会議が始まったかに見えたが…
これらの電球に夢中。客そっちのけ。