デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ひらめきの月曜日
 
燃える食べ物・燃えない食べ物

うっかりキレイです

パアッと燃えた。しかも、ものすごくキレイだ。ああ、どうしよう。部屋が魚臭いという事実を、一瞬忘れるほどの美しさだ。


大変に幻想的

間に合わせで使ったアルミのカップだが、皿に映るギザギザ形の影が炎の揺らめきと共に大きくなったり小さくなったり、見ていて全く飽きない。たき火の炎も見ていて飽きないが、それに匹敵するほど飽きがこない。

アルミカップで作るローソク、これはいい。これは楽しい。ただ、鮭の脂で作る意味は全くない。無駄にクサイだけだ。

そこで「こんなに簡単に出来るなら」と、もう少し大きなサイズのローソクに挑戦してみた。もちろん他の油で。

 

もっと大きく

大きいローソク作りにはラードを用いることにした。最初から色が白いし固まってるし無臭だし、やけに扱いやすそうじゃないか。


鍋にラードをひり出します
溶けたところに、食紅&テンプルを投入

えー、どうやら油に食紅は溶けません。本日、やっとお役に立てるマメ知識を披露できたような気がしていますが、どうでしょうか。というか、ローソクに色を付けるのって、プロはどうしているんだ?

さておき、溶けたラードを型に流そう。今回は型をはずさず、その容器ごと楽しむタイプのローソクを作ってみたい。


容器となるビンに流し
芯をしっかり固定

「容器ごと楽しむローソク」と書いておきながら、使用しているビンが「桃屋の塩辛」なところは、目をつむっていただきたい。いや、個人的にはかなりグッと来ているのだが、どうでしょう。ご賛同くださいませんか。手のひらサイズで可愛らしいですよ。


フチからどんどん白くなっていきます
「どこかで見た覚えが…」と思ったら、これはまるでパナップだ
固まると、一気に白っぽくなりました
おお、底に溜まった食紅が限りなく塩辛っぽい

それにしてもどうだろうか、塩辛のビンも食紅も、単なる思いつきで使ったに過ぎないというのに、このロウの色の塩辛っぽさと言ったらない。ミラクルと言っていいのではないか。

思わず興奮で、鼻息が荒くなるほどの出来である。


非常に満足です

まとめ

以前、夜中にトイレに起きた時のことだ。ネコが流しに上がって、ペチャペチャと天ぷら油を舐めているのを目撃したことがある。

油を放置したままだったことを後悔すると共に「そうか、油も広い意味では食べ物だよな」とか「化け猫って本当にいるんだな」とか「行燈だもんな」とか、いろんなことを思ったものだ。そして今、また思っている。

何が言いたいのか自分でもよく分かりませんが、たぶん「ダイエット中は油はなるべく口にせずに、違った形で楽しもう」ということだと思います。そういうことにして下さい。

ローソク作りは、非常に楽しかったです。

フタ付き、安心設計
 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.