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特集


ロマンの木曜日
 
見知らぬ町のスナックで友達をつくる
見知らぬ町のスナック

以前、出張で東北の地方都市に行った時、一人でフラッとスナックに入った。少しお酒が入っていた事も手伝って一人で入れたのだと思う。そこは60代のママが一人で切り盛りしているお店で、常連さんが何人かいてみんな割りと年配だったのだが、よそ者の僕に対してとても親切で凄く楽しかった。そのスナックが僕にとっての約束の地なんじゃないかと思えたほどだった。

今回、岡山に別件で出向く用事が出来たので、再び一人でスナックに入ってみようと思った。目標は現地の人たちと意気投合して飲み友達になること。

果たして目標は達成できたのか?

(text by 住正徳


夜の岡山駅周辺
エリートの集まる店。居酒屋大蔵省
スナック通産省
通産省へと続く暗い階段

初めての土地、岡山でスナックを探す

生まれて初めて岡山県にやって来た。岡山の町並みを撮影する仕事を依頼され、初日に下見をして2日目に撮影というスケジュールだった。

初日の下見は順調に終わり、東京から一緒にやってきた仕事の依頼主と夕食を一緒に取り、お酒も飲んだ。

依頼主はもう1軒飲みに行きたい様子だったのだが、僕には「1人でスナックに行って友達をつくる」という使命がある。やんわりと2軒目に行く事を断り、一旦一緒にホテルに戻り、次の日の朝の約束を交わして別れた。時刻は22時をまわっていた。

依頼主とバッタリ会ってしまわない様に気をつけながら部屋を出て、再び夜の岡山に繰り出す。ホテルのフロントマンからスナックの多い地域を聞いておいた。駅に近い高島屋の周辺。そこがスナック密集ポイントらしい。

前に一度経験があるとはいえ、
少しお酒が入っているとはいえ、
やはり一人で見知らぬ土地の見知らぬスナックに入るには勇気がいる。お店の選択を間違えて怖い目にあってしまう事だって考えられる。しかし、お店の雰囲気を判断する材料は看板しかない。スナックの看板に注意しながらゆっくりと歩く。

居酒屋大蔵省、スナック通産省。

岡山では官公庁の名前を店名につけるのが流行っているのか?
雑居ビルの2階にある「スナック通産省」に入ってみようと思い、階段を見上げる。薄暗い中で蛍光灯の光だけが目立っていて、人の気配がない。ちょっとこの階段を登って行く勇気はないので別のスナックを探すことに。

少し歩くと「グリーンビル」というスナックが沢山入っているビルを見つけた。

この中のどこかに入ろう。
看板を見上げ一つ一つ店名を見る。さくら、夢商人、るぱん、シャングリラ……。

検討の結果、「シャングリラ」に入る事にした。ロゴの書体もスッキリとしていていい感じだ。

ここが僕の理想郷になるかもしれない。
勇気を出して雑居ビルのエレベーターに乗った。


スナックが集まるビル 一番スッキリとし看板「シャングリラ」がターゲット


 

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