私はパンが大好きです。常においしいパンを求めてさすらうことを厭いません。と、新しくできた百貨店のパン売り場を物色していたら、1個5,000円のパンを見つけました。
なんと思い切った値段設定!そんなにおいしいの!?その5,000円のパンのことが気になってしかたがありません。超高級パンが本当においしいのか。普通のパンたちと食べ比べて、その真価を問おうではありませんか。
という訳で、今回は豪華ゲストをお招きして、利きパンに挑戦していただきました。
(text by 八二一)
1個、消費税込み5,250円
思い切って購入してしまいました。1個5,000円という、小市民の常識を逸脱した価格のパンは、すごく贅沢な箱入りです。箱入りパンです。
箱を開けてみると、薄紙に包まれた中からパン様が現れました。思わず敬称を付けてしまうほど、品格を備えた高価なパン様は、神戸屋キッチンのパン・ド・カンパーニュ・オ・ルヴァンです。
小麦にライ麦を加えた本格的な田舎パン。デリケートなルヴァン種という種を使っていて、軽い酸味のあるパンとのこと。
じゃーん。約20センチ四方のずっしりと重いパンです。
これ1個でフランス料理のフルコース、焼き肉食べ放題2人前、松屋の豚丼約17杯、マクドナルドのハンバーガー50個分……などと下世話な換算が頭の中で繰り広げられます。
ちなみに、贅沢ついでにこちら、1,200円のパンも買ってしまいました。5,000円のパンの前には、1,200円のパンも、お安く感じてしまうから、マジックですね。
神戸屋キッチンのパン・ド・ミ・グティエル。
これら高級パンVS廉価パンで、味を食べ比べるというのが、今回の企画です。