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特集


ひらめきの月曜日
 
寝てる間のカロリー消費量を調べる 〜研究所にご一泊〜

田中先生、解説中

どんな体格の人がどれだけエネルギーを消費するのかのデータをとるため、体重や身長などを正確に測定する

脂肪量なども測った。
左・おへそと背中の厚みを計る道具
中・メジャー、腕や股の太さを測定
右・脂肪の厚みをつまんで(!)測定する道具

部屋に泊まる、その前に

ヒューマンカロリメーター内部のちょっと独自の個室っぷりに驚かされたが、すぐにここへ入室するわけではない。

まずは、今回の測定をもとに研究をしてられる田中茂穂先生に測定の概要をお聞きした。

こちらでは肥満や生活習慣病の予防や治療をするにあたって、エネルギー消費量を知ることは非常に重要と考えこの研究をしているのだそう。ダイエット目的で情報が知りたくて気軽に参加した私もそう聞いて気がひきしまる。

そもそも、エネルギーの消費量を確かめるのは非常に非常にそりゃもう難しいのだそうだ。確かに普通に考えても、どの程度体がエネルギーを消費しているのか、それをどうやって数字にして表せばいいのか検討もつかない。

測定のしくみとは

例の部屋、ヒューマンカロリメーターはそんな難しい日常のエネルギー消費量をかなり高精度で測定できるそうだ。

室内の酸素濃度、二酸化炭素濃度を正確に測れるようになっており、室内の人間がどれだけ酸素を消費し、二酸化炭素を産生しているかでエネルギーの消費量をはじきだす。

だいたい酸素1リットルの消費で約5キロカロリーが消費されているそうだ。しかも、その際の二酸化炭素の産生量とのバランスで、なんと、そのカロリー源が脂肪なのか、糖なのか、たんぱく質なのかまで分かるらしい。

よく「脂肪を燃やす」なんていうが、つまり、どんな運動、またタイミングで脂肪が燃えるかもこの装置を使えば分かるわけである。すごい!

いつになく固めの文が続いておりますが、それだけ古賀がマジで感動しているということを感じていただければ幸いです。

息の採取中は動かないように注意(安静時のできるだけ正確なエネルギー消費を知るため)

さらに入室前の準備測定が続く

既往症のアンケートや身体測定が終了すると、今度はマスクを付けて座った状態と立った状態での息を採取する。周りの空気の酸素濃度、二酸化炭素濃度と、はいた息のそれを比べるわけだ。

これでまずは安静時のエネルギー消費を確実にチェックする。絶対に空気が漏れないようにチェックしてマスクを装着。「クホークホー」という音がする。思わぬところでダースベイダー気分に。

それが終わると、いよいよ例の個室に入室です!

私が動けないため、写真は先生が撮影してくれた。お手数おかけしました
私の息が研究対象に……。妙な感慨

 

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