おやすみなさい
基本的に室内では自由、と書いたが就寝時間と起床時間は決まっている。就寝は外部からの合図で照明を消して「眠れなくても眠る努力を」(測定実験参加のしおり参照)しなければならない。
私はといえば、何を疲れているのか知らないが、電気を消したとたんにパタンと寝られた。
夢も覚えていないほどぐっすり眠って翌日。先生からの内線電話で起床。妙なほどの健康優良児ぶりが恥ずかしいが、目覚めよくすぐ起きられた。室内でもどうかというほどリラックスしてるし、自分が思っている以上にどこでも生き延びていけるタイプなんじゃないか。妙な自信の芽生えとともに、先生の指示通りカーテンを開け、トイレをすませた。
あともう一息で終わりです
起きた後は、最後に「基礎代謝量」を調べるためにベッドに横になった状態で1時間すごす。
基礎代謝とは、人間が何もしない状態で使用しているエネルギーのこと。起床後の食事の影響のない状態で測ることで正確な数値が割り出せるのだそうだ。
最近は「基礎代謝の高いからだ」=「太りにくいからだ」として、脂肪を燃やすダイエット以上に基礎代謝を上げるダイエットが注目されており、私もその手の雑誌の記事なんかを熱心に読んでいるわけだが、その話題の基礎代謝がこれで分かるのだ。
ちなみに筋力をつけることで基礎代謝が上がるということが一般的にいわれているが、田中先生によると、筋肉量の差による消費エネルギーの増減は微量にとどまるという研究結果もあったりしてダイエット効果については「まだまだ研究の余地がある」部分なのだそう。へー! へー! へー!
そして退室
12時間10分の滞在時間はこれで終了。例の重い個室の扉をぱかーっと開けると、「おお、出たー!」という感動が。私は12時間だったけど、以前37時間の滞在実験を受けた人たちはその感動もひとしおだったんじゃないかと思う。
いや、何しろ貴重な体験をさせていただきました! 気になる結果は後日お知らせくださるということで、現在朝8:30。今日はこのまま会社に向かいます。 |