狙いは150点モノ。豪華一点主義で
「パソコン」の検索結果により、以下の事が分かった。
・「六甲のおいしい水」は神戸市灘区で採水されている。
・新幹線を利用しても、新神戸駅でとんぼ返りするくらいしか時間がない。
・新神戸駅は灘区の隣り。
どうやら、実際に採水地まで行って水を汲んで来るのは難しい様だ。しかし、指令書には「六甲のおいしい水(現地で)」としか書いてない。つまり、現地で「六甲のおいしい水」を手に入れればいいのだ。汲んで来いとは言われていない。
検討の結果、以下のタイムスケジュールで「六甲のおいしい水」をゲットする事にした。
・11時20分 品川発のぞみで新神戸へ。
・14時04分 新神戸着。
・駅構内で「六甲のおいしい水(商品)」を探す(猶予は11分間)。
・14時15分 新神戸発のぞみで品川へ戻る。
これでも品川着が16時59分。タイムリミットの17時までにゴールの原宿へは辿り着けない。20分は遅刻してしまうのだ。ルールでは10分遅刻するごとに5点減点される事になっていて、20分だと10点の減点だ。だが、行くしかない。減点覚悟でとにかく大物を狙う。
今回の僕たちの裏テーマは「遠くへ」だ。他のチームよりもより遠くを目指す。遠ければ遠いほど、「借り物」の有り難みが増すのではないか。デイリーポータルらしく借り物競争に向き合った結果である。体を張れば何とかなる、そう思った訳ではない。
目指せ、新神戸
原宿から山手線で品川へ向かう途中、BIGLOBEチームとバッタリ出会い、お互いの作戦を探り合った。どうやらBIGLOBEチームは150点のアザラシを引いたらしく、品川水族館に行くという。
「実物は無理でも、写真だけは撮ろうかと思ってます」
実物でなく写真の場合は半分の点数をもらえる事になっている。アザラシの撮影に成功すれば、それで75点はゲットなのだ。
「ニフティさんは?」
「えっ、僕たちですか? 僕たちは、うふふふ……」
僕たちは遅刻したとしても140点はもらえてしまうのだ。写真での着地を考えているBIGLOBEさんとはひと味違う。
「僕たちは、これから神戸へね、行こうと思いまして」
「えっ? ほんとに?」
「ええ、うふふふ……」
品川駅でBIGLOBEさんと別れ、僕たちは新幹線のホームへ向かう。11時20分発の「のぞみ」のチケットを購入し、ギリギリのタイミングで新幹線に乗り込んだ。
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