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特集


チャレンジの日曜日
 
全国の皆さん、吹田市ってこんなとこです!
吹田、いい街ですよ。

僕の出身地は大阪府吹田市(おおさかふすいたし)という場所だ。どんな場所か知らなくても、名前ぐらいは聞いた事があるかもしれない。(いや、あると思う)

今回は僕の出身地である吹田市を案内させていただきたいと思う。
なんでって? それは僕が吹田を愛しているからです。

まあまあついてきてください。本当に、いい街なんですよ。

梅田カズヒコ

吹田は大きく二つの街並みに分ける事ができる。

一つはJR吹田駅・岸辺駅・阪急吹田駅を中心とした旧市街。明治時代からの大きな工場や江戸時代からの古い民家などが多い。


旧市街。吹田駅前のロータリー。 旧市街。旧吹田村の集落付近には古い民家が多い。

もう一つは江坂副都心、千里ニュータウン、万博記念公園を中心とした新市街。昭和になってから大規模な宅地開発が行われていて緑が多い。


新市街。江坂駅前の副都心地区。在阪企業の本社ビルなどが集中。 千里ニュータウン地区。北千里駅前の風景。日本で一番歴史のあるニュータウンらしい。

僕が6歳まで住んでいたのは旧市街のほうだ。しかし、もう10年以上も旧市街のほうには行ってない。
対する新市街は学生やフリーターの頃にちょこちょこ遊びに行ったりバイトをしに行った街。

つまり、僕の中には地理的にも思い出的にも全く別の二つの吹田が存在する事になる。

吹田旧市街=6歳までの僕が住んだ街。
吹田新市街=学生、フリーターの時期によく遊びに行った街。

両方極端に違う街並みなのでそれぞれのエピソードを振り返りながらどちらの吹田も案内させていただきたい。まず6歳までの僕のおぼろげな記憶とともに旧市街のほうに行ってみたいと思う。


旧市街の思い出
母とドムドムバーガーの話。


母によく連れてこられた吹田駅前のダイエー。

母は生まれつき腰が悪かった。体が弱く、それほど歳をとっていなかった頃から小さな坂を越えるだけでもひいひい言っていた。だからたくさん買い物をする時は必ず僕を連れて行くのだ。
子供の力ながら、僕が少し荷物を持てば母も少しは助かる。

分かってはいるのだが、大人の買い物に付き合わされるのは正直退屈だ。また、荷物を持って吹田の坂をのぼるのは子供にとっては少し辛いのだ。
だから母が買い物に行く時にはいつも、買い物に連れて行きたい母と行きたくない僕の攻防が繰り広げられる。
「かずひこ、買い物ついてきてよ」
「いやや、昨日も行ったやんか。なんで今日も行かなあかんのや」
「そう言わずに。お願い」
「いやや、絶対いやや」
その日はよっぽど行きたくなかったらしく、べそをかきながら僕は抵抗したらしい。


これが家から駅に向かう道中にあった坂。今、大人になって訪れるとまったくたいした坂ではなかった。

母によると、いつも買い物に行く前はついてくるのをいやがるくせに、行ったら行ったですっかり上機嫌で駅前の本屋で夢中になって立ち読みしていたようです。

しかしその日は大好きな本屋にも興味を示さず終始うかない様子。見かねた母は買い物の帰りに僕を駅前にあったファーストフード、ドムドムバーガーに連れて行ったのです。

僕はその日生まれてはじめてハンバーガーというものを食べました。これが今も覚えているほどめちゃくちゃ衝撃的でした。その時頼んだメニューは確かチーズバーガーとポテトとオレンジジュース。
僕はものも言わずにチーズバーガーとフライドポテトを食べていたそうです。
「母ちゃん、世の中にはこんなにうまいもんがあるんやなー」
「かずひこ。そんながつがつ食べないでゆっくり食べなさい。時間はあるんだから」
「……うん、わかった……うまいなー」

母によるとこの日の夜ご飯はほとんど残してしまったそうです。
それ以来、母が僕を買い物に連れていく際には必ずドムドムバーガーに僕を連れて行ってくれた。6歳までしか吹田に住まなかったが、このドムドムバーガーの事は今でも覚えている。



ドムドムバーガー、最近あまり見かけなくなってきたのでもう無くなっているかと思ったらちゃんとありました。
いくらドムドムバーガーが下火になろうとも僕にとっての最初のファーストフードの思い出はドムドムです。


チーズバーガーを注文。ドムドムバーガーで食べるのは10年ぶりぐらいだと思います。 さすがにどんな味だったかは覚えてないけど、久しぶりに食べたドムドムのチーズバーガーはうまかった。

この思い出の中で唯一分からない、というか不思議な点があった。僕の知る母はドムドムバーガーよりマクドナルドの方が好きだ。なぜあの時に限って僕をドムドムに連れて行ったのだろう、というのが少し疑問だった。

もちろんたまたまだったという事も十分考えられるのだが、今回、18年ぶりに吹田のドムドムに寄って分かった。ドムドムはダイエーの店の中にテナントとして入っていたんだ。腰の悪い母は重い買い物をした後、少しでも歩くのを避け、(マクドナルドは近くにあるが少し歩かなくてはいけない)僕とドムドムバーガーに寄ったのだろうと察する。

18年越しに真実を明かした気分だ。


ドムドムはダイエーの中にあった!

 

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