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特集


はっけんの水曜日
 
においテイクアウト

中学生の頃、アイドルの吐息の缶詰というのを買ったことがある。もちろん当時僕の好きだったアイドルのやつだ。僕は興奮して部屋にこもり、窓という窓を全て閉めて缶を開けた。

そして吸った。胸いっぱいに、吸った。そしたら彼女のにおいがした。

あれって今思えば気のせいではないか。彼女の吐息なんて入っているはずがない。だけどあの頃の僕は確かに缶から彼女のにおいを感じた気がしたのだ。

最近ではキャサリン・ゼタ=ジョーンズさんが故郷ウェールズの空気の入ったボトルを大量に買っている、という話も聞いた。そもそもその場のにおいというのは缶に詰めたりして運べるものだろうか。あの頃の淡い記憶に結論を下すべく、実験を決行してみました。

安藤 昌教

合計200円。

まずは道具から

ということで今回はにおいを採取して持ち帰り、そして嗅いでみたい。はたしてにおいは持ち帰ることが出来るのか。そのために今回用意した道具は次の通り。

・空気入れ
・ビニール袋

原理はこうだ。空気入れで空気を集め、そしてビニール袋で持ち帰る。単純だがシンプルな道具、それこそが最良なのだ。

湯気まで採取します。

さっそく試してみる。コーヒーを煎れてそのにおいを採取した。そしてそのまま半日キープしておく。はたしてコーヒーのにおいは袋の中に残っているのか。

 

ほのかに感じる豆の香り。

成功といえます

半日置いてから吸ってみた。袋の空気を大きく吸い込むと、かすかだけど確実にコーヒーの香りが鼻腔をかすめた。

いける、これなら持ち帰ることが出来る。自信を持っていろいろと試してみることにしました。



 

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