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特集


ひらめきの月曜日
 
ハウツー都電貸し切り

てきぱきと配線

モニタも設置

都電が部屋になってゆく

がらがらと台車にのせてスピーカー2台、パソコンとアンプ、ケーブルなどが運び込まれた。積むなりテキパキ配線していく。

そうして徐々にセッティングも進むうちに運転手さんが乗り込んできた。「よろしくお願いしますー」「あ、お願いしまーす」挨拶も準備をする手を休めてきわめて簡潔に行われ、イベント開始まであと15分。電車は発車した。

「発車した」って、え? まだ準備終わってないのに発車しちゃったよ?

「大丈夫です。到着までに完了しますから」

車両は荒川車庫から大塚駅前へ向かい、そこでイベントの参加者たちを拾うことになっている。毎回、基本的に準備は動く車内で行っているそうだ。

貸切とはいえ、信号で止まったりするためノンストップで走るわけではない。止まるたびにあたりの皆さんはこの貸切車両の中の様子を不思議そうに眺めていた。

「車内に一生懸命パソコンを組み立ててる人がいる」確かに字面だけ見ると何が何やらです。

都電車内でWindowsXP動きました
合成写真か、これ
   
一見普通ですが

視線を左へ移すとパソコンが

乗客を乗せ、違和感さらに倍増

お! 2台のスピーカーから、音楽が流れ出した。大塚駅前到着ぎりぎりで配線は完了したのだった。車内アナウンス以外の音を公共交通機関で聞く不思議。ガタンゴトンという走行音に妙にマッチする。へえ。

大塚駅前ではスタッフの青木さんが先回りして待っていて、参加者を誘導する。短い停車時間に34名が乗り込んだ。広々ゆうゆうだった車内が一気にぎゅうぎゅうに。そしてそこにあるパソコン。さっき以上に不思議感が強まっておもしろい。

そんな状況で、開催中は私以上に参加者のみなさんがハイテンションだった。普段、移動のためだけにすまして乗っている交通機関だが、今日はややハメを外してもオッケイなのだ。考えただけでも血がわくじゃないですか。

車窓にべったり張り付いたり、写真をとったり、踊ったり。日常が解き放たれた感じがぐぐっとしましたよ!

さて、堪能しきって往復約2時間。こんどは都電の返却方法を目撃しましょう。

運転手さんの隣にも遠慮なく陣取れる

個人的に来ていた金曜ライターの三土さんは車内の写真を撮りまくり
おもちゃも走らせ放題。このおもちゃは都電の形のゼンマイ車。都電で都電を走らせたぜ!
なお、おもちゃは「ゆうゆう都電」というおかしを5,000円分買ったらおまけにくれたそう
PC席は外から見るとこんな感じ。パソコン操作をしていても酔ったことはないそうです
そんな貸切のカオス状態のなかでも、電光掲示板は通常の表示


 

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