「で、この『メガネ男子』本、内容はメガネ男子タレントへのインタビュー、メガネ男子名鑑、メガネ好き女子による座談会と、大変興味深い内容なんですが、私はやっぱり表紙のこの……なんというか、萌え萌え感はなんなんだろう、というのを解明したくてですね、出来れば白畠さん自身の好みをうかがいたいんです」
「そうですね……まず、伊達メガネについては意見の分かれるところではありますが、私は基本的に真性メガネに惹かれます」
「ほんとに目の悪い方……実用、ですね」
「清潔感は大事だと思うんですけど、お洒落すぎるのは、ちょっと違うかなあとは思います」
「あ、たとえばですね。ブランドに詳しくないのに、メガネ店に行って、『なんだかいいなあ、これ』ってフォーナイン（お洒落ブランド）買っちゃうようなのはどうですか？」
「いいですね！　『いつも似たようなの買ちゃうんだけど、ちょっと高いんだよなあ』とか言うから、よく見てみたら全部フォーナイン、みたいな」
「無自覚なかんじ、ですね。ほか、服装とか好みありますか？　スーツでメガネとか、白衣でメガネとか」
「白衣とかで、背が高いせいで猫背になっちゃってるメガネ男子、とかいいですね……」
「ああ、いいですねえ……」
「小柄の人のメガネっていうのもいいですね。高性能っぽい感じがします」
「なるほど。ええと、性格とかは、どんな感じがいいですか？」
「やはり、人見知りっぽくて、前に出てない感じのメガネがいいです。でもカンニング竹山さんみたいな人も嫌いじゃないですけど。一緒に飲んだりしたい（笑）」
「私も飲みたいですねえ……でも竹山さんも、実はナイーブ、っていう感じしますよね……メガネパワーで」
「あと『尊敬すべきメガネ』っていうのもありますね」
「尊敬すべきメガネ？」
「映画監督とか、文化人のかたとか……」
「なるほど。例えば、白畠さんは誰が好きですか？」
「作家の高橋源一郎さんとか」
「おおー」
「ていうかですね、基本的には、アタマの悪いメガネ男子はいないと思うんです」
「……アタマの悪いメガネはいない！！！！　なんか、すごくいいお言葉をいただいた気がします。そうか、そうですね。何か情報を吸収するために、目を使いすぎているってことですもんね……」
「『頭がいい』っていうのを表す装身具って、メガネ以外ないと思うんです」
「あー。そんなこと、考えたこともなかった……」
「あと、メガネそのものについては…人間は、左右対称な顔っぽいものが、本質的に好きだと思うんですよ、擬人化というか」
「赤ちゃんに顔の形をしたものを見せると、反応する、みたいなはなしですね。実は当サイトでも、無機物とかヒトデとかに眼鏡をかける、という、不思議な企画をやってたことがあるんですけども……」
「あ、それ見たいです（笑）」

これ、なんの企画でやったんだっけ…？

……白畠さんの話を聞いて、私はかなり気持ちがすっきりしました。
「メガネかけてる＝脳の情報量が多い＝彼の中身は、ステキなサムシングでいっぱいなんだわ！（って期待していいのよね！）」
という、ひとつの意見がきけたからです。

メガネと彼の顔の間の、わずか数センチの空白に、女子は無限の妄想をするらしいぞ！！！！！

そんなわけで！

デイリーポータルZ＆『メガネ男子』デザイナー白畠かおり杯
メガネ男子コンテスト開催！！！！！

■自薦、他薦は問いません（ていうか特に、メガネ男子の彼氏を持つ女子！　彼氏みしてー！）
■年齢制限もなし。小学生でもおじさまでも、メガネの似合う方なら誰でも。
■でも、ちゃんと目が悪いかた（だてメガネはだめです）
■写メールなどで、お気軽にご応募ください。
■メガネに関するエピソードを添えてくださると、高ポイント。
例：メガネをかけて顔を洗っちゃったことがある、メガネを置いといたら犬がかじっちゃった、彼女が初めて部屋にきたとき、ベッドに置いておいたメガネをおしりでつぶしちゃった……など
■この際、イラストも可。ワンコや猫でも可、無機物でも可（萌え萌えならば）。
■しめきり　11/23　午前11時まで

＞　応募はこちらから　＜

入賞者には、名誉（！）と、デイリーポータルグッズと、激レア白畠さんデザイン・オリジナルメガネステッカー（透明シールなので、非メガネ男子写真をメガネ男子写真に変えることも出来ちゃうぜ！）をプレゼント！！！

（……と、ここまで書いといてなんなんですが、やっぱり、私は「なぜメガネ男子がステキか」ってのは頭では分かるんですが、生理的にはとくに好きではないのです。
でも、たまたま気にいってる男子がメガネをかけている、という事態はあるわけで。
こないだその方に「メガネをかけた男と、キスしたことありますか？」と訊かれ、さっぱり思い当たらなくて、しかもドギマギして、笑って誤魔化してしまいましたよ。メガネ男子を恋人に持つ女子！　そこんとここっそり教えて！）