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特集


ロマンの木曜日
 
のぞき穴越しに見えたもの

「変化する日常の風景」


電車の中

朝の通勤電車。
いつものこの風景に「のぞき穴付きの板」をかざしてみる。

のぞき穴越しの電車内

板を一枚挟む事で、こっち側とあっち側に区別されたように思える。3センチののぞき穴がかろうじてあっち側とこっち側をつないでいる。

が、「のぞき見している」という感覚からは少し遠い。ちょっと視界が狭くなった。残念ながら、その程度の変化しか感じられない。

のぞき見する対象が何かに没頭している様なシチュエーションを探そう。
例えば、昔のアニメ「一休さん」にもそんなシーンがあった。

障子に穴を空けて和尚の部屋を覗く一休さん。中では和尚がおいしい水飴を一人占めしている。水飴に夢中な和尚は一休さんが覗いている事に気付かない。

つまり、おいしいものを目の前にすると人は無防備で夢中になれる、という事だ。

という訳で、ファミリーレストランに移動して「水飴に夢中な和尚をのぞく一休さんの気分」を味わいたいと思う。

食事がくるまでの間、携帯メールに没頭する女性 食事しながら化粧をしている女子高生

食事を終え、書類に目を通しながらウトウトする男性 オニオンフライハンバーグ

電車の中と比べ、のぞき見っぽさが増した様に見える。

しかし、こっちは顔の前に板をかざしている訳で、そんな怪しい姿を長時間キープすることなんて出来ない。のぞき見対象に気付かれる前に、店員さんから注意されてしまう。

もっともっとのぞき見感覚を味わう為には、ある程度長い時間その対象を見守らないといけない様だ。

ならば誰かが仕事をしている姿を見守る、というのはどうだろうか?

そう思い立ち、当サイトの編集部にお邪魔する事にした。ウェブマスター林さんの仕事風景をのぞき穴から観察する。

今度こそ、一休さんの気分を味わいたい。

タクシーの運転手をのぞき見しながらニフティさんに移動


 

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