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特集


ちしきの金曜日
 
 
路線バスだけでどこまで行けるか
ひたすらバスに乗る一日

バス、とくに路線バスはどうしても脇役のイメージがぬぐえない。

ふつう、通勤通学などの移動の主役は電車だ。バスはあくまでも、自宅から駅まで、あるいは駅から目的の場所までを補うように利用される。

でも、バスにはバスターミナルという乗り換えのポイントがある。ほんとうはバスだけを乗り継いでもけっこう遠くまで行けるはずなのだ。

一日、路線バスだけを乗り継いでどこまで行けるか。試してみました。

(text by 三土たつお

なんとも微妙な出発点
唯一近くにあった別れ道っぽいものはこの二又だけ

「別れ道」バス停から出発

出発地点をどこにするか。それを決めるにあたって参考にしたのは法師丸さんの特集、「どうかと思うバス停めぐり」だ。

最後のページ、夕暮れにたたずむ「別れ道」バス停の絵は胸にせまるものがある。いったい何の別れ道なのか、何の説明もしようとしないこのバス停を、今回の旅の出発点に選ぶことにしよう。

 

出発の日、雨の降る寒い道を歩いて埼玉県新座市の別れ道バス停にやってきた。

うす暗い、寒い雨空にたたずむ別れ道の文字は、いまこそがこんな企画をほんとうにやるかどうかの別れ道だ、ということを訴えているようでもある。

もちろんバス停は何も言ってはいない。法師丸さんの言うとおり、そこには見るものの心が映るということなのかも知れない。

 

しばらくすると一台のバスがやってきた。

この路線は西武池袋線の「ひばりヶ丘」駅につながっているので、やってくるバスは当然西武バスだ。前面に西武ライオンズのキャラクター「レオ」が描かれている。

さっそく今日1台めのバスに乗り込んでいく。これから何台のバスに乗ることになるのか、この時点ではまだ想像もつかない。


本日1台めのバス、西武バス。

車内はこんなかんじ。整理券の番号に応じて後払いの料金が変わります。


「別れ道」は駅から近いところのバス停だったらしい。乗って10分もたたないうちに、終点の「ひばりヶ丘駅北口」バス停に着いた。

 

バス案内所で「別れ道」の由来をたずねる

降りたところに、「西武バス案内所」と書かれた窓口があった。定期券を買ったりするところなんだろう。

だけどせっかくなので「別れ道」の名前の由来を聞いておきたい。この案内所の方なら何か知っているかもしれない。


「別れ道って何の分かれ道ですか?」


こんなことを訊くのは失礼にあたるんじゃないだろうか、と思いつつ由来を尋ねてみる。残念ながら窓口の方の返事は「さあ・・私達ではなんとも・・」というものだった。ただし、つけ加えて「以前も同じことをたずねてきた方がいましたけどねえ」とも。

ぼくの前にも一人、同じことを訊きに来た方がいたらしい。まさかその方はを着てはいなかったか。

けっきょく「別れ道」の由来は謎として残ったままだ。いっそのこと、もうこのまま知らないでいたほうがいいのかもしれない。

 

ここから乗り換える。
現在地の「ひばりヶ丘」駅と、バスの行き先3つ。

乗り換えるバスを選ぼう

案内所からしばらく歩いたところに、ひばりヶ丘駅南口のバスターミナルがあった。

調べてみると、ここから乗ることのできるバスの系統は9つ。行き先は、

  1. 西武バス 滝山営業所
  2. 西武新宿線 田無駅
  3. JR 武蔵境駅

の3つに集約されるようだ。それぞれの行き先と現在地の関係は左下の地図のとおり。

さあ、どこに行こう。

 

ここから西に向かうという手もあるけど、1番の滝山営業所というのはたぶん車庫だろう。行き止まりに行きたくはない。

3番の武蔵境駅は2番の田無駅よりも遠く、南に位置している。ここはひたすら南に向かう作戦でいってみよう。

次の行き先は武蔵境駅だ。

やってきた武蔵境駅行きのバス。これも西武バスだ。

西武バス「境03」。系統名なんて普通しらない。


やってきた「境03」系統のバスに乗り込む。

電車の「山手線」とかの路線名とちがって、バスの系統名をすらすら言える人はほとんどいない。それこそが、バスで乗り換えをするということが一般的じゃないという証拠だろう。

だけど今日は違う。お尻から煙が出るまでビシビシ乗り換えていきますよ。


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