●斜行エレベーター
次に向ったのは、同じく坂を登っていく乗り物なのだが まったく別のソリューションを用いた「斜行エレベーター」というシロモノ。斜行リフトが庶民的なアジアっぽい風貌をしていたのとはうって変わって、こちらは未来的外観を呈している。
ここは長崎市の主要観光資源・グラバー園へと通じる道でもあるため、近隣住民のみならず、観光で訪れた身体の不自由な方にも使って頂こうと、ふんだんに予算を注ぎこんで作られている(たぶん)。
入り口はまるでマンションのエレベーターのような味わい。 監視カメラも付いており、中の様子がわかるようになっている。防犯対策について、かなりいろいろ事前に検討されたんだろう。エレベータの中にはエレベーターガールならぬ、作業着を着たエレベーターおじさんもいた。
ついでにグラバー園にも
このあたりは観光のメッカだけあって、景色がいい。 ついでに近くにあるグラバー園にも足を運んでみた。
グラバー園とは、イギリスの貿易商トーマス・グラバーが住んでいた家と庭園。ぶっちゃけて言えば、綺麗な庭とオシャレな建物がある公園みたいなところだ。グラバーは、坂本龍馬らに鉄砲や軍艦を売るなど幕末の志士を陰で支えた人。キリンビール発祥の地でもある。
動く歩道
園内は広く高低差がある。ここでは「動く歩道」というメソッドにより、やはり坂を登らなくてもいいようになっている。もっとも、グラバーさんが生きていた幕末・明治ではなく最近になっての話だが。
うむ。速いし快適だし、これに乗ってしまうとあのリフトとかはなんだったんだと一瞬思う。(下りがないとか途中で降りられないとかいろいろ違うけど。)
こんな感じで、グラバー園ではお年寄りや足の不自由な人でも観光できるよう、長崎市民向けとはまた違ったカラーで配慮が施されている。
最後に私は、3号機がある水の浦地区へと向った。