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特集


チャレンジの日曜日
 
ディスカバー・量り売り!
肉や魚だけじゃないぞ、量り売り。
量り売り。

どことなく威勢の良いイメージだ。

量り売り。

今まで忘れていたけど魅力的な言葉のひとつではないだろうか。
今日は「はかって売る」その一点を共通項にさまざまなお店をまわってみようと思う。

寒いけど今日はせっかくの休みだし外にでもでませんか?

梅田カズヒコ

はじめに(僕の思う量り売り)

さて、量り売りといっても千差万別なので、ここで前もって『僕の思う量り売りのお店』(つまり今回求めている店)はどんな店であるかを説明させていただこうかと思う。


僕の思う量り売りのお店

・量り売りとは、読んで字のごとく重さで値段が決まるお店である。

・店頭にはかりが置いてあり、その場で重さを量ってくれることが大事(あらかじめパックに入っているなんて言語道断)

・できるだけ威勢がよく豪快な雰囲気のお店が良い。



こうやって羅列してみると枠で囲むほどのものではないことに気づいたが、気にせずにすすめていきたい。僕の求めているザッツ量り売り! は以上の3点を満たすお店だ。


早朝の築地市場は人がいっぱい、狭い敷地内を運搬車がせわしなく往来する。
吉野屋一号店。ここは元祖牛丼置いてます。

まずは『量り売り』の似合う街、築地へ。

築地、朝6時。

量り売りと言えば築地だろう。東京の胃袋を支える築地市場、ここなら豪快な量り売りのお店に出会えるはず。半分眠ったままの頭を揺らしながら市場をうろうろ。

場内をせわしなく運搬車を運転する人、リヤカーを引っ張る人、大きな段ボールを抱える人、あらゆる人に紛れて寝ぼけ眼の僕が歩く。子どものころにテレビで見た「働くおじさん」を思い出した。

まわりの人々のペースと自分のペースがあっていないことに気づいてはいるがこちらは普段寝ている時間だ。どうしてもしゃきっとしない。と、ぼんやりしてたら運搬車にひかれそうになって目覚めた。

ふらふら歩いていたら吉野家の一号店を発見! うれしい。思わず写真を撮ってしまう。

いかん、今回の主旨は量り売りだ。どこかに量り売りのお店はないか。


場外市場で鰹節の量り売りのお店を発見!

袋の中には大量のかつお節
はかりが削りかすをかぶっていっぱいです。

ディスカバー・かつお節。

こんなにたくさんのかつお節を初めて見た。写真を後で確認してみるとなんだか木くずみたいだが、現場はかつお節の香りがあふれ、何も食べていないのにつばがあふれてきた。

豪快なかつお節屋さんは大量のかつお節を手づかみで袋の中にどんどんいれていく。子どもの頃から一食分を小さくパックされたかつお節しか知らない僕はしばらくかつお節の量り売りの華麗な技とやりとりを眺めていた。

「(はかりを眺めながら)ヘイ! 特上削り節300(g)ね。お待たせ!」

思わず料理もしないのに自分も特上削り節を買いそうになってしまった。量り売りには「自分も買ってしまおうかな」と思わせる魔力がある。

かつお節 松村

東京都中央区築地6-27-6
営業時間:5:00〜12:00

「かつお節 松村」は鹿児島産、焼津産のかつお節を200gから量り売りしているそうです。もちろん一般人も購入可。

さらなる「量り売り」を求め僕は再び築地の喧噪の中を歩き出した。



 

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