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土曜ワイド工場
 
トルコライスのすべて

トンカツ、ピラフ、スパゲッティ。この3つを一つの皿に盛ったものを「トルコライス」という。

トルコライスは長崎名物である。
長崎名物と言えば、ちゃんぽん、カステラが有名だが、こんな名物もあるのだ。

なぜこれが長崎名物?なぜトルコ?
といろいろ謎も多いこの食べ物。
今回は長崎在住ライターという地の利を活かし、この魅力のすべてを徹底紹介したいと思う。

(Text by T・斎藤

そのすべてに迫りたい

さぁ、食えっ!!

カツの下には大量のスパゲッティ

これぞB級グルメ!

ハッスルハートのトルコライス。(クリックで拡大)

ハッスルハートの店内


これがトルコライスだ!!!

意味も無く迫っててすみません。
これがトルコライスである。
上の写真だとカツカレーと何も変わらないように見えるが、カツの後ろにはスパゲッティがしっかりと隠れている。

写真は、トルコライスの名店として長崎で有名な「ツル茶ん」という喫茶店のトルコライス。こちらの記事でもお世話になった店だ。

B級グルメのA(エース)

トルコライスは、「大人版お子様ランチ」などとも言われる。“今食べたいもの”を強引にひとつの皿に盛ったような感も漂う、一見無秩序にも見えるこのスタイル。これがどういうわけか、長崎ではどの洋食屋でもメニューにあるほどメジャーな存在。

トルコライスには、それを初めて見た人をもグイグイ引きこむ魔力がある。B級グルメのA(エース)。って、一体AなのかBなのか?BなのかAなのか、AなのかBなのか…… こんなフレーズが頭の中でグルグルと呪文のように無限ループを続け、気がつくと無意識のうちにトルコライスをオーダーしてしまう恐るべき技だ。

さまざまなバリエーション

ツル茶んのトルコライスはご飯部分がバターライス+カレーというパターンだったが、一般的にはこの部分はピラフが多い。ピラフはドライカレーになるパターンもあるし、炒飯になるパターンもある。サフランライスというパターンもある。

スパゲッティ部分はナポリタンスタイルが一般的だが、これまた具あり・具なし、バターだけであっさり味付けしたもの、逆にケチャップたっぷりの濃厚タイプなどさまざまなバリエーションがある。

カツ部分は最もバリエーション豊かな部分だ。薄いトンカツが基本だが、ハンバーグだったり、焼肉だったり、フライだったりいろんな変化が見られる。すべてトルコライスだ。

以下、その豊かなバリエーションを写真で追ってみよう。

オムライスにトマトソースがかかった
向日葵亭のオムトルコ

基本に忠実な構成、レストラン金子のトルコライス。ボリュームがすごい。

カレー・リゾット・スタイルが珍しい
クリッパーのトルコライス

いくつものパーツから選択できる
シェルのトルコライス(焼肉チョイス)

チーズ、しそなどの細工をカツに仕込んだ
西洋亭のうまカツトルコ。

高級感漂うビストロ・ボルドーのトルコライス
由緒正しい構成。

スパゲッティはミートソースタイプ。
時遊亭のトルコライス(ハンバーグチョイス )

トルコライスに見えないがこれもまたトルコ。
シェ・ボンゾのトルコライス

チーズチキンカツが乗ったタイプ。
メイジヤのトルコライス

ここもさまざまなパーツからチョイスできた。
林檎館のトルコライス(ハンバーグチョイス)

見た目はノーマルだが、食べるとスパイシー。
ki-lalaのトルコライス

コンビニ弁当にもなった。
セブンイレブンのトルコライス


写真の数を見てもらってもわかるように、実は私はトルコライスが大好きで、かなりあちこちのトルコライスを食べ歩いている。

が、私などが足元にも及ばないくらい、トルコライスに闘志を燃やしている男がいる。次のページでは彼にスポットを当ててみよう。



 

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