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特集


ちしきの金曜日
 
「私がスキなら○○してよ」に勝手にこたえる

 「私のことスキなら、○○してみせてよ!」と、女性から言われたことがない。

 ドラマやマンガ・小説などではいかにもありそうな場面だが、個人的にはそうした経験がない。めんどくさそうだと思いつつ、ちょっと憧れるシチュエーションでもある。

 今後もそうした経験は望めそうもない。…ならば、仮想の女性から言われたことにしてしまえばいいのではないか。大事なことは思い込みだ。

 ぐだぐだ言ってるのがわかりにくい話だと思うので、行動で示したいと思います。

(text by 小野 法師丸

ケース1:「私がスキなら、冬の海に飛び込んでみせてよ」

妄想男の世迷い言とも言える今回の企画、あんまりわかんないという方もいらっしゃると思うが、とにかく自分が大好きな女性からそう言われた、という想定にさせてください。

 さあ、口先だけの男ではいたくない、行動あるのみ。妄想彼女からの最初の要求は、「私がスキなら、冬の海に飛び込んでみせてよ!」。


容赦することなくドラマチックな海

 いきなりハードな設定をしてしまった。冬の海は美しく、そして厳しい。空と海、光と影とのコントラストが無意味に厳かだ。

 写真を見ているだけだと綺麗だよねということでよいのだが、


普通に寒いです

 現実はこうだ。半そで半ズボンという格好でいる時点でもう泣きそう。ガタガタと音を立てる歯を食いしばって、「彼女の期待に応えるんだ、俺の気持ちを見せるんだ…」と言い聞かせる。

 ……やっぱ無理があるよね。だっていないんだもん、そんな彼女。妄想なんだし。


海のきれいさよりも

たき火がいいよね


 砂浜ではたき火をしている人たちもいて、無謀な思い込みは油断するとすぐに雑念へと変わる。ちょっとわがままなところがかわいい彼女だったとして、いきなり「冬の海に飛び込め」はないだろう。

 意味がわからない。そんなことをして何がもたらされるというのだ。

 …だめだ、そんな自問自答をしていてはだめなんだ。気合いを入れろ、覚悟を決めろ、愛のために海に向かって走るんだ。


お前が好きだ


好きなんだ


愛してるんだ


 愛がちっとも伝わらない感じがするのは気のせいだろうか。

 世の中には、実際にやってみないとわからないという類の事柄があると思う。この試みもそうした類のものだったのかどうか。答えはわからないが、そういうことについて今は考えたくない、というのは確かだ。


こうして人は愛の厳しさを知る

 「愛のためならこんなこともしますよ、ほら、やってみせたでしょ」という売り込み方はどうか。男気を前払いで見せ付けるのだ。

 わかっているとは思いますが、もし読んでくださっている方の中に彼女がいないことを悩んでいる方がいたとしても、決してまねをしたりしないでください。こんな行動がいかに不毛かということを確かめるために、私が代表でやってみせているのですから。



 

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