デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ひらめきの月曜日
 
捨てる部分を食べてみる

ヒゲ、予想外にうまい

もやし本体とヒゲ。比較のため、同じ料理を作って競わせることにした。今回はさっぱりと「ナムル」で食べ比べてみよう。


味付けは、塩とゴマとゴマ油のみ

まずは本体。シャキシャキとしてして、普通においしい。ふだん食べているヒゲ付きナムルと、味の違いは特に感じられない。ただし妙に食べにくい気がするのは何故だろう。

では、続いてヒゲナムル、いってみよう。


醤油は入れてません、と言いたくなる色

まず、色の違いに驚く。そして量はほんの少し。稀少性で競わせるなら軍配は確実にこちらに上がる。一瞬、中国にあるという「蚊の目玉の料理」を連想したが、思い出すものを間違えているだろうか。

肝心の味だが、これがなんだかウマかった。もやしの味が濃いように感じられたのだ。もやし本体のように水っぽくなく、なんだかウマ味がギュッと閉じこめられたような気がする。

そして、ものすごく食べやすい。


ヒゲ同士が絡まりあって、まとめて持ち上がる

わかった。もやし本体だけを食べて「なんか食べづらい」と思った原因がここにあった。ヒゲがないとツルツル滑るため、持ちづらいのだ。

いやー、ヒゲってイイやつじゃないか。味だって言うことないし、滑り止めにもなるし、捨てるなんてもってのほかだ。私に限っては今後一切、もやしのヒゲをゴミ扱いすることはないと断言しよう。

 

サヤエンドウより強靱
両側を一度に取ると時間を短縮できます

スナップエンドウはどうか

普段からゴミとして扱われるものには、やはりそれなりに理由がある。

「食すに適さない」という理由で捨てられる物の代表として、スジというジャンルはどうしても外せない。そこで買ってきたのがスナップエンドウだ。

これ系のスジは食べた時に歯に引っ掛かることが予想されるため、必ず取るようにしているのだが、果たして本当に食べられないのだろうか。

もやしのヒゲが予想以上においしかったことを考えると、もしや…という思いを捨てることが出来ない。

我が家では100%ゴミだったスジだが、今後ゴミ箱行きを免れるようなことになるのだろうか。

クルンと丸くなり、弾力性あふれる元気なスジを茹でてみた。

ヘタの部分からスジだけ取って茹でます
茹で上がり。The・スジ
 

なんだか、野菜というよりは「植物」という言葉がピッタリな気がしてくる。そして、見た目がいかにもスジばっている。これはさすがにダメか?


3分程かじり続けたものの、
噛みきれず。

…これは草だ。野生の草だ。ものすごく青臭い。そしてこのスジは歯で噛みきれない。ケーブルを噛みちぎる安藤さんならいざ知らず、さすがにこれを食用と認めるわけにはいかないだろう。

というわけで、スナップエンドウのスジは心おきなく捨てていいです。


本体は非常に美しく、おいしい

ここまでは野菜にスポットを当てて見てきたが、他にもゴミとの境界線上にいる食べ物はある。次は肉に照準を合わせてみよう。


 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.