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特集


はっけんの水曜日
 
闘牛に魅せられて

闘牛アンダーグラウンドというコネタを書いたのが去年。実はあれからずっと闘牛を気にしながら生きてきた。というのは言いすぎだけど、ずっと気になっていたというのは事実だ。沖縄の闘牛って地域ではすごい人気なのに、まったく観光スポットにはならない。県民による県民のための娯楽なのだ。そんな闘牛に魅せられた女性がいる。今回はその方と一緒に闘牛にまつわるいくつかの場所を巡りながら闘牛の魅力について再考してきました。

安藤 昌教

内田さん。

闘牛大好き内田さん

岡山県出身の内田さんは闘牛にはまることかれこれ4年。好きなものは、と聞かれると沖縄そばと闘牛とローリングストーンズ、と答える女性だ。

インパクト大。

趣味で撮り続けている闘牛写真はでかく伸ばされて現在うちの店の壁を飾っている。どれもこれも飛び出してきそうな迫力の写真だ。好きな人でないと絶対にこうは撮れない。

今回、そんな内田さんが県内の闘牛に関するスポットを紹介してくれることになった。予習に、と思い沖縄の闘牛を取り上げたいくつかのHPを見ていたのだけど、どれもこれもかなり濃い感じだった。どこから取り掛かっていいのかすらわからない。大丈夫か。7割不安、3割期待でその日を迎えた。

 

まずはビデオ屋から

今日は内田さんの運転で県内の闘牛スポットを周る。まず最初のスポットは屋良闘牛ビデオ専門店。沖縄県闘牛組合指定のビデオ店だ。内田さんは以前ここの通販で闘牛ビデオを購入している。

今回持参してくれたのがその時のビデオ、八重山酋長名勝負特集(3500円)。71とナンバリングされているのが恐ろしい。いったい何本のビデオが発売されているのだろう。ちなみに八重山酋長とは内田さんお気に入りの牛のリング名だ。


沖縄の闘牛界は一頭のチャンピオンの座をめぐって激しいタイトルマッチが行われている。内田さんひいきの八重山酋長は元チャンピオン牛で、現在は同じく闘牛の盛んな徳之島にいるらしい。

内田さんは言う。「酋長が負けたとき、私の中でひとつの時代が終わったの。」 その晩、内田さんは泣いたという。牛、愛だ。


ビデオ屋までの道のり、内田さんに闘牛の話を聞かせてもらった。

闘牛の魅力ってどんなところですか
「闘牛は本能の戦いなの。八百長は絶対にないし、そういう本気のぶつかり合いがしびれるのよね。」

八重山酋長のどんなところに惹かれていたんですか
「誇り高いところかしら。彼は絶対自分がチャンピオンだってことをわかってたわ。負かした牛を執拗に追い回したりしなかった。それに試合が終わると微動だにしないのよ。それはもう、かっこよかったわね。」

僕が去年闘牛を見に行ったときには「あかりパンダ」という牛がチャンピオンだった。そのことを内田さんに話すと
「あかりパンダもね、いい牛だったんだけど実はあの牛、右目が見えないのよ。」

詳しすぎるのだ。

「酋長はね、石垣出身でもともとは八重山闘牛組合ってところ所属だったの。だけど全島チャンピオンにするために本島の牛主のところへ預けられたのよね。」

話からも内田さんの並々ならぬ牛への愛情を感じる。へたな相槌を打つと車から降ろされそうだ。そんなぴりぴりした道中を経て、僕達は屋良闘牛ビデオへ到着した。



 

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