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特集


ロマンの木曜日
 
ブルース・リーになりたい

取材メモを取りながら柔軟

逆立ちは基本

向かって左が上級者用マットで、右は初心者用
上級者たちは軽く逆立ちをして見せる

逆立ちなんて何年ぶりだ?

服装を上下ジャージに着替え、まずは体育館内を数周ランニング。その後、全員で輪になって柔軟体操を行う。この日の参加者は20数名、若い女性の姿もちらほら見える。僕の様に今日が初めてという人も数人いるらしく、心細さが少し救われる。

柔軟体操の締めは、逆立ち40秒を2セット。

逆立ちなんて何年ぶりだろうか。久しぶりに頭に血が降りて来る感覚を味わい、少し気分が悪くなる。昔のドラマ「あばれはっちゃく」では、主人公の少年が窮地に立たされる度に逆立ちしていた。ドラマでは、逆立ちをするといいアイデアがひねり出て来るのだが、36才の僕にそんな余裕はない。

体操用のマットが左右に敷かれる。向かって左側は上級者たちのマット、右側は初心者たちのマットである。もちろん僕は右側に並ぶ。初心者マットには10名ほどの生徒さんがいた。

 

でんぐり返しの時点で、辛いぞ


どうやって回るのかうまく思い出せず 起き上がれない

まずはでんぐり返しなのだが、これだって本当に久しぶりだ。体をうまく丸めて回る事が出来ず体中が痛いし、ちゃんと起き上がる事が出来ない。

ブルース・リー、どころの話ではない。

上の写真だけ見てると、スタントアクションというよりリハビリだ。80才を過ぎても舞台上ででんぐり返しを続けてる森光子さんは半端じゃない。

で、引き続き、後ろ回りもやれと言われた。


前も出来ないのに 土下座みたいになってる

よろっ

数回でんぐり返しをしただけで、完全に三半規管がおかしくなった。
そして、若干帰りたい。

この日、ブルース・リーのトラックスーツを着て参加しようと思っていたのだが、直前で踏みとどまっておいて本当に良かった。でんぐり返しの時点でうまくいってないのだから、トラックスーツなんかで目立っていたら最悪だった。

稽古はどんどん進む。
次は跳び箱を飛び越えて前回り受け身を取れという。


お手本の人は うまく飛び越えた
続いては僕が 飛ぼうとして

あ〜あ

跳び箱は5段、こうして写真で見ると低く感じるかもしれないが、実際、跳び箱を目の前にして、それを飛び越えて前回りしろと言われるとひるむ。どうやって体を動かしたらいいのか、想像がつかないのだ。

結局、でんぐり返し、跳び箱越え、どちらもまともに出来ていない。それでも稽古の難易度は更に上がり、どんどん想像のつかない世界へと入っていく。



 

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