気さくなお店でした
入店するなりビールを注文すると、お店の方が私の横にある大きな冷蔵庫を指さし「ごめんねー、そこから勝手に取ってくれる?」と言う。
いかにも小さな店特有のシステムに「はいはい」と笑ってこたえる。店の人との距離がグッと縮まるような気がして、こういうやり取りは気持ちがいい。
「おでんは勝手に取っていいんですか?」と聞くと「いいよー。言ってくれれば取るけど好きに取ってー」と気さくなママ。
他の常連さんに「だらー?(でしょう?)」と静岡弁で応対するのを聞いてるだけで楽しい。美人が話す方言って、いいもんですね。
東京からおでんを食べに来たことを話すと「あらー、わざわざ」と驚くと同時に「そういえばこないだも北海道と大阪から来た人がいたわ」と言っていた。「あと九州がいないな、九州が」と、一人ごちるママ。明るくて楽しい人だ。
聞けば2カ月前に開店したばかりだと言う。このおでん街の権利は競争率がかなり高く、店を持とうと思っても、なかなか難しいのだそうだ。
両隣の常連さんに「静岡おでんってのは有名なのか」と聞かれては「有名っていうか珍しいですよね。こんなおでん、他にないです」などと答え、ビールを飲みながらおでんを食べる。
一軒目から、こんなに食べていいのだろうか。 |