そして、水再生センターを通ってきた水はここで川に流される。
あとは、このまま神田川から隅田川にそそぎ、東京湾に流れ出て、蒸発して雲になり、再び雨つぶとして地上に降り注ぐという輪廻を、雨つぶドリッピーはたどることになる。
川の水はどこから来るか
話はちょっと変わるけど、水再生センターの職員の方によると、神田川の場合、水再生センターから放流された水はここより下流の水全体の9割にもなるらしい。
つまり、もともとの神田川の流れは残りの1割だけということになるのだ。
そしてさらに、その残り1割すらももう自然のものではないのだという。
神田川の源流となる井の頭池の湧き水は、じつは30年ほど前から枯れてしまっていて、現在ではいくつかのポンプによって地下水を引き上げ、人工的に湧き水を作っている状況らしい。
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