すごい勢いで運行している
リニモの万博八草駅は近未来的な雰囲気だった。とにかく新しくてきれいで誰もいない。無人を強調するかのように、ホームには終始鳥の鳴き声(録音)が響いていた。
しかも時刻表を確認すると、万博の終わった今でも10分おきくらいに列車が来ている。リニア、すごい太っ腹だ。
「まもなく、列車がまいります」
いよいよ夢の乗り物とのご対面だ。目を凝らすと遠くにリニアモーターカーの影が近づいてきていた。正直、興奮した。
ついにリニアに乗車
真っ白で角ばったな車体がホームに滑り込んできた。僕の想像の中ではリニアモーターカーは流線型で透明か銀色かと思っていたのだけど、意外と地下鉄みたいだった。
乗り込むと車内には新鮮な空気と明るい光があふれていた。というか誰も乗っていない。
リニモは僕を乗せて発車した。音も振動もほとんどない。なのに気持ちよく加速していくので乗り心地はすごくいい。高架なので眺めもいい。
途中で子供が一人乗ってきたので先頭の席を譲ってあげた。先頭と言ってももっと前に車掌さんがいる。リニモは自動運転らしく、車掌さんは走行中も腕を組んで外を眺めていた。さすが未来、人の手いらずだ。
リニアに乗って万博へ
万博会場まではたった二駅なのだけど、みるみるうちに周囲の緑が濃くなっていく。
そして深くなった森を切り裂くように突然視界が開ける。万博会場が近いのだ。