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コネタ


ウイルスの恐怖展 連動企画
 
あの「とりもち」を作る


とりもち。木の枝にくっつけて使う、ベタベタしてるアレである。「ドラえもん」によく出てくることで私の中では超有名だ。

有名ではあるものの、実物を見たことがない。あれって、実際のところ何に使うんだろう。売ってるのだろうか、できることなら自分の手で作ってみたい。

今回はずっと気になっていた、あのとりもちの実体にアプローチします。(text by 古賀 及子

「とりもち」とは

「ドラえもん」の中でとりもちは、何かを駆除、捕獲しようという局面でかなり自然に出てくる。藤子不二雄先生ぐらいの年代の方にとってはきっと普通のツールなのだ。


これが問題のとりもち

「とりもち」とは

祖母に聞いてみると、果たしてとりもちは昔、男の子がよく鳥をとって遊ぶのに使っていたという。そう、とりもちは「取りもち」ではなく「鳥もち」だった。

広辞苑で引いてみると、だいたいこんな具合。

鳥もち
モチノキ、クロガネモチなどの樹皮から取ったガム状の粘着性物質。5〜6月に樹皮をはぎ、これを秋まで水につけておいて、臼にいれて搗き、それを流水で洗う。これを3〜4回くりかえすとできる。捕鳥、捕虫に用いる。(引用:広辞苑 第五版)

なんと、あの食べるモチを使うんじゃないらしい。「餅」だったら簡単に作れるだろうと思っていたのだが、木の皮をはぐとなるとインドア派の私がおれそいと作れるものではない様子。

「ドラえもん」にポッケから出してもらうぐらい簡単に手にいれられるという目論見は大きくはずれてしまった。


モチノキは別名ヤマグルマ。植物図鑑で確認すると、たしかに「鳥もち」の原料と書いてある

調べによると、昭和初期ぐらいまでは普通にお店で売っていて、虫取りに行くときに子供がお小遣いで買っていたようだ。クワガタの世話(ダニ掃除など)にも使われるため、今でも小鳥店などでは普通に売っているらしい情報をゲット。早速ペットショップへ。

 

とりもちは買えるのか

が、何軒かのペットショップをまわっても「おいていない」とのつれない返事。考えてみれば許可のない野鳥の捕獲は違法。そう簡単に売られているわけもないのかもしれない。そんな中、あるペットショップで新たなる情報を得た。

「とりもちなら、スーパーの害虫駆除コーナーで見かけましたよ」

ちょっと前のことだから、今もおいているか分からないけどと言いながら丁寧に見かけたというスーパーの場所まで教えてくれた。ありがとうございます! なんだろうこの徐々に近づいて行く感。私がしているのは、とりもちを探すRPGか。


ペットショップではつぼ巣がかわいくてうっかり買いそうになる

小走りで向かったスーパーでざっと探してみる。どんな形状で売られているのかサッパリ想像がつかないため、うまく見つからない。あのー、すみません。とりもちってありますか?

「はい、ネズミ捕りですよね。こちらですよ」

え? とりもちって、スーパーではネズミを捕るものを指すんですか?


スーパーでいうところの、これが“とりもち”

聞くと、ネズミ駆除製品として「ネズミとりもち」という商品があるらしい。強力なベタベタでネズミさんをからめ捕るというものだ。それで、店員さん的には「とりもち」=「ネズミ捕り」という頭になっていたそうだ。なるほど。

それでも、やっぱり見てみたいのはクラシックなとりもち。探す旅はまた振り出しへ。

 

代用品なら作れるという情報

難航する捜査に光が射したのは、偶然家に遊びに来ていた従兄弟の旦那さんの発言だった。なんと子供の頃とりもちで虫を捕っていたというのだ。しかもそのとき、とりもちは自分で作ったとまで。

「確か小麦粉を水で流しながらもんで作ってた気がするなあ。べたべた糊みたいのができるんだよ」

ん? それって昔、チューインガムが高価だった時代に代わりに作ったという「自家製チューインガム」と同じ製法じゃないか。「美味んぼ」で見たことがある。「ドラえもんだ」「美味しんぼ」だと、マンガマンガうるさくてすみません。つい嬉しくて。

それにしても、従兄弟の旦那さん、まだ35歳である。とりもちがそんなに過去のものでもないことがついでに判明。

作り方は、強力粉と水をまぜながらこね、それをふきんで包んで流水ですすぐというもの。早速やってみます。


1,強力粉に水を混ぜる
2,生地が滑らかになるまでひたすらこねる
3,ポリ袋に入れて1時間ほど寝かせる
4,ふきんにつつんで洗う
5,それらしき物体が見えてきたら手にうつしてさらに揉む
6,洗い流す水が透明になったらドライヤーで乾かして完成(チューインガムにする場合は乾かす必要はなし)

 

鳥もちで、駆除!

おおお。これが鳥もちの代用品か。すごい粘り! さっそくマンガのように木の棒にくっつける。


これですよ!!

今、夢にまで見たあの鳥もちが我が手に! 鳥を捕獲するわけにはいかないが、せっかくなのでその粘着性をいろいろと活用し、本日のまとめとさせていただきます。


自動販売機の下の小銭を捕獲
普段手の届きにくいところのごみを駆除

編集部から

なぜライター古賀さんは突然にとりもちを作ったのか。それはこれが「@nifty ウイルスの恐怖展」の連携企画だからです。ほんとですって。

ウイルス、駆除しなきゃ、駆除といえばなんだ、あれだ、ホラ、とりもち。

そういう思考でとりもちにたどり着きました。とりもちで鳥や虫は駆除できてもウイルスは駆除できません!ということで@niftyプレゼンツ「ウイルスの恐怖展」をぜひご覧ください。どうぞ!


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この連携企画は毎週水曜日に更新されます。

 

 

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