おいしいお店を巡る事を「食べ歩き」と言うが、今回のレポートはグルメが集うステーキ屋を紹介する企画ではない。ステーキを食べながら歩く、という「食べ歩き」に挑戦するのだ。
(text by 住 正徳)
立ち売り用の台を作る
まずは、駅弁の立ち売りの人が首からかけている台を用意する。あの台の上に料理を並べて食べながら歩く、という作戦だ。
料理を乗せる台がクルンってひっくり返らない様に色々試し、分かったポイントが以下である。
・台は高さがあった方がいい。 ・台というよりも箱の方が安定する。 ・なるべく軽くて丈夫な箱を選ぶ。 ・ひもは箱の下部よりも上部で結べ。
これらを考慮して、最終的に写真の様な立ち売り台に落ち着いた。
食べ歩き用にうってつけだった「つくば物流センター」のケースは、夕方までに返すという条件で近所の薬局から借りて来た。きっと夕方になると「つくば物流センター」の人がケースを回収しにくるのだろう。それまでには「食べ歩き」を終えなくてはならない。
「つくば物流センター」ケース上部の穴に紐を通して輪を作り、そこに3Wayバックの肩ひもをくくりつけた。肩ひもにはクッションがついているので、首にかけても痛くない。テーブルクロスをかぶせて荷物っぽい雰囲気は払拭する。
以上で移動するダイニングテーブルの準備は整った。 あとは「食べ歩き」用の料理が必要だ。
本格的な料理を食べ歩きたい
最近仲良くなったお店のシェフに企画協力のお願いをした。
引き受けてくれたのは、「プレジール」オーナーシェフの高畑さん。日本、フランス、イギリスで料理を学び、お寿司からフランス料理に至るまで、幅広いジャンルの料理をこなす。どの料理も凄くおいしいので、五反田にお越しの際は是非お立ち寄り下さい。(プレジール)
開店前の時間をお借りして、高畑さんに料理を作っていただいた。移動テーブルの大きさに限りがあるので料理は以下2皿のみとした。
以上の2品に加え、ロールパンと赤ワインも用意してくれた。
移動テーブルと料理を持って「プレジール」を後にした。「食べ歩き」を試しやすい場所に移動するのだ。
料理が冷めないうちに、急げ。