●イントロダクション
サスペンスの巨匠、アルフレッド・ヒッチコック監督は、
しばし緊張感を盛り上げる場面で“階段”を使った。
例えば、「断崖」という映画の中に、こんなシーンがある。
・体の具合が良くない妻のために夫がミルクを運んでくる。
・が、妻は夫に対して
「ひょっとして夫は自分を殺そうとしてるんじゃないか?」
という疑惑を抱いており、
・夫が運んできたミルクに毒が入ってるように見えてしまう。
このシーンを、ヒッチコック監督はどう演出したかというと、
・コップの中に豆電球を仕込み、
・不気味に白く浮き上がるミルクを持った夫が
・階段を上ってくる
というふうに撮った。
つまり、こんな感じだ。 |