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ひらめきの月曜日
 
仲間を食べる


おにぎり=中に梅やシャケを入れた御飯。
う巻き=うなぎを巻いた玉子焼き。
アスパラガスの肉巻き=アスパラガスを肉で巻いたもの。

どれもこれも組み合わせが絶妙で、そのうえウマイものばかりだ。
私はよく「○○と××を一緒に煮たら美味なのでは?」などと考えるが、そうそう斬新な組み合わせなどない。自分で発見したつもりの味も、ネットで調べれば、すでに誰かが作っているものばかりだ。

ならば私はみんなと逆の道を行こう。そこに新たな味覚が広がればいい。

高瀬 克子



たまご編

つまり、どういうことかと言えば、こういうことだ。


上から見ると、普通の玉子焼きですが、

横から見ると、おや? 何かが顔を覗かせている。

「オムレツ」ならば、その組み合わせは無限に広がるであろう卵料理も、日本風に甘くした「玉子焼き」となると、相性のいい食材を見つけるのは困難になってくる。

ならば、と逆の道を行った結果がコレだ。


卵の中から、卵(うずら)

「オムレツ」ならば、その組み合わせは無限に広がるであろう卵料理も、日本風に甘くした「玉子焼き」となると、相性のいい食材を見つけるのは困難になってくる。

ならば、と逆の道を行った結果がコレだ。


これがなんというか、普通においしかった。考えてみれば当たり前の話だ。同じ仲間だもの。同類だもの。

もしかして、おいしさを求めて奇抜な食材を組み合わせる必要などないのではないか…、とさえ思えるおいしさだ。この調子でどんどん先を進めたい。強引に進めたい。

 

ごはん編

次は御飯だ。以前、当サイトでもべつやくさんが同じような試みを実践されていた。ライスバーガーごはんだ。あれはコメ好きの私にはたまらない企画であったが、いま同じことをするわけにはいかない。

ならば…と、実家のある秋田に電話をかけた。

娘「あのー、きりたんぽが欲しいんだけど、夏だからもう東京じゃ売ってなないんだよ。…送ってくれる?」
母「は? 今ごろ?」

訝しがる母をなんとかなだめ、数日後、無事に「きりたんぽ」が送られてきた。秋田では、一年中きりたんぽが売られているのだ。


右端に見えるのはハチ公(秋田犬)ですね

御存知ない方のために説明させていただくと、きりたんぽは御飯だ。100%御飯だ。さらには穴が開いている。えーと、ちくわの御飯バージョンと考えていただいて大丈夫だと思います。

ちくわといえば、以前「チクワはどこまで寛大か」という記事を書いたことがあるが、いま1年ぶりに記事を読み返してみたら、なんとちくわに御飯を詰めていた。やってることに、まったく進歩がない。


通常、鍋に入れる場合は2つに折って入れます
中は空洞

今回は、このきりたんぽに御飯を詰めてみようと思う。
御飯×御飯。さて、どうなりますか。

 

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