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ひらめきの月曜日
 
豚肉24時間


豚バラブロックを大量購入

各種ある豚肉料理のなかで、何が一番好きかと聞かれたら「角煮」と答える。トンカツも捨て難いが、やっぱり角煮は外せない。

長時間煮込まれてトロトロに柔らかくなった豚肉は噛まずとも口の中でほろほろと崩れ、脂身の甘さが口いっぱいに広がる。幸せの瞬間だ。…ああ、角煮になりたい。

そんな角煮だが、作るたびに「本当はもっと長時間煮た方がおいしくなるんじゃないだろうか」と思いながら食べてきた。いま食べている角煮は、まだまだ発展途上なのではないか? これからさらにウマくなる可能性を秘めているのでは…。

そんな思いと決別するために、24時間豚を煮てみた。

高瀬 克子



豚を煮る週末

事前にネットで調べてみたところ、通販で売っている角煮のキャッチフレーズで目についたのは「10時間煮込んでます!」というものだった。どうやら、それ以上煮込まれた角煮は売られていない模様。

なるほど、10時間も煮ればそりゃ柔らかくなるだろう。でも、それでいいんだろうか。もっと長く煮たら、さらにおいしくなってくれるんじゃないだろうか。

そんな思いを抱えながら、閉店間際のスーパーで、半額のシールが貼られた豚バラを2本買ってきた。1本約300円。赤身と脂身のバランスが鮮やかで、とても美しい。

この肉を、24時間煮込んでいく。なんたって週末だ。時間はいくらでもあるのだ。


長時間煮ることを見越して、いつもより大きめにカット
まずは表面を焼いて脂を落とします

ここでしっかり脂を落としておかないと、やたら脂っぽい角煮が出来てしまう。

それにしても、豚肉が焼ける時の匂いがたまらない。腹が減っているわけでもないのに、胃にダイレクトに訴えかけてくる匂いだ。焼きながら、思わず生唾を飲み込む。


取れたラード。後で焼きそばでも焼こう
肉を焼いたら、まずは下茹で開始

角煮の作り方にはいろんな手順があるらしく、私はいつも「焼き→茹で」という順番だが、人によっては先に茹でてから焼く人もいるらしい。ま、結果的においしくなればどっちが先だろうが構わないだろう。

まずは下茹でを2時間した後、お湯を捨てて新しくお湯を入れ、いよいよ本格的に煮始める。

さあ、豚はどんな変化を見せてくれるんだろうか。さっそく未知の世界に足を突っ込もう。 


夜10時から煮込みスタート(残り22時間)

 

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