中国では毎年旧暦の8月15日にあたる時期、伝統的なお祭り中秋節が行われる。旧正月に次ぐ一大イベントらしい。
この時期は一族が集まり、お月見をしながら月餅(げっぺい)を食べることで1年の健康を祈るのだとか。
月餅!? それ、わたし大好きだ!
今年の中秋節は10月6日。横浜の中華街でもその前後に「月餅フェア」が行われ、普段にまして月餅がプッシュされているという。よし、私も月餅を食べるぞ。
(text by 古賀 及子)
月餅って知ってますか
中華街にやってきた。
今日は月餅好きのひとりとして月餅についてとことん語り倒したいと思うのだが、みなさん、まずもって月餅というものを食べたことがあるだろうか。
個人的な見解かもしれないが、月餅というと、どうも50代以上の女性が好んで食べるものというイメージがある。
私の祖母や母は好物として月餅をあげるし、以前住んでいたアパートの大家さんは月餅とコーラをやめてて痩せたといっていたほどだ。
太るほど月餅を食べていたのだ。すごい好きぶり。
今日はぜひとも50代以上の女性以外の方々にも月餅のよさを知ってもらいたい。
早速あらわれた中秋月餅ののれんや看板に胸をおどらせ、まずはどのお店に入ろうかと考えたそのとき、携帯電話が鳴った。
取材中に誰だろう。
古賀「もしもし?」 電話「コガ カ?」
? 機械音のような声が電話口に出た。風邪気味の人だろうか。
古賀「ええと、すみません、どちらさまでしょうか」