中国の区画整理現場の醍醐味
日本でも区画整理はあるし、そうでなくとも大きい建物が壊される場面に出くわすこと、たとえば学校が新校舎になるから立て替えといって、大きな旧校舎を壊していくのを見ること、もある。とはいえ中国みたいに「歩けばすぐ発見」というわけにはいかない。
日本は安全第一。フェンスを高く設け、関係者以外は立ち入りがそう簡単に出来ない現場となっている。一方中国では自己責任とはいえ、ガレキの上を歩いて好きな角度から解体現場を見ることができる。
また作業がアバウトなのもいい。家が中途半端に壊されていたり、壁が少し残っていたりと、遺跡っぽさがあるのが日本と違って生々しく、ダイナミックにその存在を訴える。
みんなタフなのか前向きなのか、とにかく人々の醸し出す空気が後向きでないのもいい。壊れる直前まで、食堂は営業しているような雰囲気だし、壊れされた家の前で屋台を出したりしている。 |