目の前の風車にただ向って行けばいいだけ、と楽勝に考えていたのだが、いざ近づこうと思ったら、どこから山に入って行ったらいいのかサッパリわからなくなった。そして山の中に入ってしまうと、もう風車の姿は見えなくなる。
道に迷って先に進めなくなってしまったので、民家の敷地で車をUターンさせようとしたら、庭にいた犬にしこまた吠えられた。 なにごとかと思っておばちゃんが家から出て来て、そこでようやく道を尋ねることができた。
おばちゃんが教えてくれた道を進むと、そこはいわゆる「地元に土地勘がある人しか通らない道」という表現がぴったりの、すごい道だった。ガードレールは竹でできていた。
森を抜けた
やがて森を抜け、周囲を見渡せる場所へと出た。 ふと振り返ると、そこにはなぜか「通行止」の看板があった。 通行止めの道から出て来た不思議な自分。
風車は見えたのだが、遠すぎて腰が抜けた。 ここまで山道を進んできたのは一体なんだったのか? この時点で、あそこまで近づくことができるのか、ものすごく不安になった。
こりゃ、ベストアングルを探すどころの話ではないな。