最近のラーメンに時々入っている半熟の味付け玉子。 黄身がとろっとしていてとてもおいしいのだが、あれはちょっと不思議だ。 半熟なのに中まで味がしみているってどういうことだ? じっくり煮込んで味がしみ込んだ玉子ならば、しっかりと固ゆでになるはずではないだろうか。 その辺の謎を、プロの人に聞いてきた。
(工藤 考浩)
とはいうものの
半熟なのに味がしみている味玉子が不思議だ、と書いたが、冷静になって考えればあれは玉子をぐつぐつ煮込むのではなく、きっと半熟にゆでた玉子をタレに漬け込んで作るのではないかと想像がつく。
自分で作ってみる
自分なりの想像を元に、半熟味玉子を再現してみよう。 まずは玉子を半熟にゆで上げることから始める。 ゆで玉子なんて子供にでもできる簡単な料理だ、などと思って取り組んだが、うまい具合に半熟にゆで上げて、さらにきれいに殻をむくというのが思いのほか難しい。 ゆで時間とかお湯の量とか、あるいは水からゆでるのかなど、インターネットで調べながらどうにかこうにか半熟たまごをゆで上げた。
タレに漬ける
本当のラーメン屋さんではその店独自の秘伝のタレに漬け込むのだろうが、僕の家には秘伝はないので、しょう油とみりんでごまかそう。 なんとなくだけどいったん火にかけ軽く煮立たせ(その方が料理っぽいから)、あら熱をとってから半熟たまごを投入しよう。
見た目は良いが
冷蔵庫で一晩漬け込んで半熟味玉子の完成だ。 見た目的にはお店で食べるそれに近い感じだが、食べてみると強烈にしょっぱい。 漬け込むタレはしょう油とみりん以外に、もっと何かが入るのではないだろうか。 やはり素人には難しい。 本物のラーメン屋さんに行って教えてもらおう。